元マラソン選手の有森裕子氏が、カンテレ・フジテレビ系バラエティ番組『おかべろ』(カンテレ19日14:27~、フジ22日24:40~ほか)に出演する。

  • 『おかべろ』に出演する有森裕子氏=カンテレ提供

オリンピックで女子マラソンがメダルから遠ざかっていることに、日本陸上競技連盟の理事をつとめる有森氏は「(今の選手は)世界の中で自分がどうなりたいか、というイメージが弱い」とバッサリ。「私たちの時代に比べて今は、環境も食べ物も、知識や情報も、良くなっている。あとは、その中で自分がどうしたいか、という部分が大切なのに、今の選手たちには“勝ちたい”という欲求がない」と、厳しく指摘する。

また、「(レースの前に)『ケガをしている』『痛いところがある』など、ネガティブなことを平気で言う選手が多くなったと思います。でも、それは言い訳でしかないですよね。一緒に戦う選手に失礼だと思います」と斬りこむと、田村亮は「もう、武道の精神ですね…」と感心する。

有森氏と言えば、アトランタ五輪で銅メダルに輝いたレース直後のインタビューで、涙ながらに語った「初めて自分で自分を褒めたいと思います」という言葉。岡村隆史が「僕は誰も褒めてくれないから、ずっと自分で自分を褒めている」と言いながら、この「初めて」という部分について「その前のバルセロナ五輪で銀メダルを獲ったときには思わなかったんですか?」と尋ねると、有森氏は、92年から96年の4年間で苦しい選手生活を送った当時を振り返りながら、「自分が弱いうちから『頑張っている』と思うと、それ以上伸びなくなると思っていた。いつか自分が本当に強くなったら(『頑張った』と)言っていいと思っていたんです」と、ここでもストイックな精神を見せる。

他にも、有森氏が走り方のフォームをチェックする場面も。岡村の走りを見て「確かに右側のつま先が外に向いていますね。右膝が大きな動きになっている。このまま長い距離を走るとケガにつながります」と核心を突き、「走る前にスクワットをして、足と膝の方向を合わせてから走るといいですよ」とレクチャーする。