あす18日に放送されるフジテレビ系特番『池上彰スペシャル! 世界が映した日本の100年』(19:57~21:55)では、天皇陛下の少年時代の貴重映像を公開する。
今回は“世界から見た”日本の100年を振り返る内容。1921年、昭和天皇が皇太子時代に初めてヨーロッパを訪問された様子を記録した貴重な映像が残されていた。明治天皇と大正天皇については映像が残されていないため、これが歴代の天皇として初めて撮影された映像になるという。そこには、スコットランドの貴族と一緒に釣りを楽しむ様子、そしてパリのエッフェル塔で、設計士のエッフェル氏と並んで笑顔を見せられる皇太子時代の昭和天皇の姿が。この映像を撮影し、それを公開した日本政府の意図にも池上彰氏が迫っていく。
そして、4月に退位される天皇陛下の貴重な映像も公開。1949年にアメリカの映画会社が撮影したニュース映像の元素材(=編集される前の映像)を入手し、池上氏は「私たちが普段目にしないような天皇陛下のお姿が映されていました」と興奮する。
元素材には、天皇陛下が弟の常陸宮さまと談笑されている様子、そして、浜辺を歩かれている2人が、もう一度同じように歩かれるなど、貴重な“撮り直し”映像も記録されていた。また、天皇陛下が地引き網を引っ張る姿に加え、カメラマンからの撮影開始の合図を待って網を引かれる様子も収録されている。
さらに1953年、天皇陛下が皇太子時代、19歳の時に初めて欧米を訪問された際のイギリスのニュース映像も。そこには、英語で会見をされる陛下の貴重な様子も映されている。
池上氏は「とても興味深かったのは、天皇陛下が皇太子の時に地引き網をされたり、撮影を始めるタイミングを待たれていたりした映像ですね。“テイク2”なんて、日本では見たことがないですよね。アメリカならではですね」と感想。「100年でいろいろ大きく変わってきたんだということを、代替わり、元号が変わるということをきっかけにして歴史を振り返ってほしいなと思いますね」と呼びかけている。
番組では他にも、1934年11月に初来日した“野球の神様”ベーブ・ルースに同行した海外メディアによって記録された映像や、2011年に初公開されたチームメイトのレフティ・ゴメス投手が撮影していた貴重なプライベート映像も。そして、“奇跡の人”と呼ばれたヘレン・ケラーの初来日映像も紹介する。
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