1月8日から11日まで、米ラスベガスで開催されたコンシューマーエレクトロニクスのイベント「CES 2019」の会場で見つけたポータブルオーディオの新製品から、日本でも発売してほしい面白そうな製品をピックアップしてレポートします。
完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21f」
AVIOTのブランドを展開するバリュートレードがCESに初出展。圧倒的に高いコスパで人気のAVIOT(アビオット)の新製品や、米国でSamurai Earsのブランドで展開する完全ワイヤレスイヤホンを発表しました。
最大の注目株は、完全ワイヤレスイヤホンとしてはおそらく世界初になる、BA型×2基とダイナミック型×1基というハイブリッド方式のドライバー構成を採用した「TE-BD21f」です。
オーディオ用ICチップにはクアルコム「QCC3020」を採用。Snapdragonシリーズの最新SoCを搭載するソース機器で左右オーディオ信号を振り分けてから、それぞれのイヤホンに飛ばすQualcomm TrueWireless Stereo Plus技術に対応を予定しており、より安定した信号伝送とバッテリーの長寿命を実現します。
イヤホンの内蔵バッテリーによる音楽再生は連続で最長約8時間。本体はIPX4相当の防滴対応で、オーディオコーデックはaptX/AACもサポートしています。カラバリはブラックとダークシルバーを予定。グローバルでの販売価格は400ドル前後を予定しています。ハイブリッド方式のドライバーを搭載しているのに、イヤホン本体がコンパクトで装着感はとても快適です。
Bluetoothワイヤレスイヤホン「WE-BD21d」
また、同じハイブリッド方式のドライバーを搭載した、左右をケーブルでつなぐネックバンドタイプのBluetoothワイヤレスイヤホン「WE-BD21d」もユニークな製品。
オーディオICチップはクアルコム「QCC3034」を搭載。コーデックはaptX HDまで対応します。バッテリーのスタミナも十分で、最長約20時間の連続音楽再生に対応。カラバリはブラックとダークシルバーの2色。グローバルの販売価格は139ドルを予定。完全ワイヤレスイヤホンのTE-BD21fとともに2019年春ごろの発売を予定しています。
スタンダードクラスの主力モデル「TE-D01d」
「TE-D01d」は、1月の発売を予定しているAVIOTのスタンダードクラスの主力モデル。グローバルの販売価格は250ドルを予定しています。
オーディオ用ICチップにはクアルコム「QCC3026」を搭載。プレーヤー機器とのマッチングによってTrueWireless Stereo Plusが利用できます。6mm口径のドライバーにはレスポンスのよいナノマテリアルのグラフェンでコーティングした振動板を採用。本体のリモコンでペアリングした機器の音量アップダウンが操作できるようになったほか、日本発売のモデルでは女性の声優を起用した日本語のボイスプロンプトを搭載します。本体はIPX4相当の防汗・防滴仕様。
イヤホン本体だけでの連続音楽再生は最長約9時間。ケースの内蔵バッテリーでスマホなどを充電できるパワーバンク機能も持たせました。カラバリはダークルージュ、ブラック、ネイビーの3色展開。
「Samurai Ears」からも完全ワイヤレスイヤホン
アメリカを中心に海外に展開するブランド、Samurai Earsからは、完全ワイヤレスイヤホン「STW-D01a」が出展されていました。こちら日本では「TE-D01b」として発売済みのモデルをベースにしています。シャンパンゴールドにルージュといった華やかなカラバリがそろうところも魅力。
イヤホン単体で9時間、ケースを合わせると60時間のリスニングが楽しめます。音質はもちろん「日本の音」をテーマに、ていねいに音質を磨き上げてきた「Japan Tuned」を看板に掲げているモデルです。本体はIPX7相当の防水設計。シャンパンゴールドは日本でもぜひ発売してほしい勢いを感じるカラバリです。