俳優の高橋一生と女優の永作博美がこのほど、都内で開催された土曜ドラマ『みかづき』(NHK 1月26日スタート 毎週土曜21:00~)の試写会に出席した。

土曜ドラマ『みかづき』の試写会に出席した高橋一生(左)と永作博美

昭和から平成にかけての日本社会の変遷を背景として、天才的な塾講師・大島吾郎(高橋)と、カリスマ塾経営者・大島<赤坂>千明(永作)が織りなすドラマを愉快に描く本作。高橋は「本読みの時点からですね、あまり迷いもなくすっと。なんというか、高橋一生と大島吾郎の縫い目がなくお芝居ができていて、なんだか不思議な感覚になれるような脚本でした」と述懐。また「全5話の中で、時系列がすごく飛ぶんですけど、あまり飛んだように感じさせないんです。その一つ一つの密度の充実度みたいなものっていうのが、全編を通してあると思います」と、作品の仕上がりに手ごたえをのぞかせた。

内容にちなみ、全国の塾講師への思いを聞かれた永作は、実際の塾講師が授業を行う様子を収めたシーンの撮影を振り返り「ずっと見入ってしまうくらい熱いし、丁寧に顔を見てやっていたりするのを見て。素敵だなぁと思って見ていました」とニッコリ。続けて「一問でも、一人でも多くの質問に答えてあげてくださいって思うだけですね。吾郎さんのように。(子どもたちを)救っていってあげていただきたいと思います」と思いを語った。

4人の弟がいると明かした高橋は、教育制度に子どもの性格が影響を受けると持論を展開。そして「(子どもと)目線を同じにするっていうのは、教えるっていうことの根幹なんじゃないかなと。教えることによって、自分も何かを学んでいるっていうスタンスで、決して上から目線ではなくて、常に横に並んでいて、一緒に考えていくっていうことができる講師さんが、とても今必要なんじゃないか」としたうえで「どうぞ、子どもたちと同じ立ち位置で向き合っていただけたら」とエールを送った。