京都鉄道博物館は11日、車掌車ヨ5000形5008号車について解説する車両解説セミナー「車掌車のヒミツ ヨ5008のすべて」を2月16・17日に開催すると発表した。
ヨ5000形5008号車は1959(昭和34)年に大宮工場で12両改造されたうちの1両で、最初のコンテナ特急「たから」号の車掌車だったという。1986(昭和61)年に貨物列車の緩急車・車掌車の連結が廃止されたことにより、用途を失い全車廃車となっている。ヨ5000形5008号車はJR貨物に引き継がれ、宇都宮貨物ターミナル駅で保存されていた。
セミナーでは、車掌車とは何か、誰が乗っていて車内で何をしていたのか、車内はどうなっているのかなどの疑問に答えるとのこと。開催日時は2月16・17日の11時30分・14時・15時30分(各回約40分)で、定員は各回先着40名。各回30分前から整理券を開催場所の本館1階、583系電車後方で配布する。
京都鉄道博物館では、週末を中心に月替わりで展示車両の車内を公開しており、2月の車両は鉄道省と車両メーカーが共同で開発し、1928(昭和3)年に登場した国産初の幹線旅客用直流電気機関車EF52形1号機。阪和線などで活躍し、1978(昭和53)年以降は交通科学博物館で保存・展示されていた。EF52形1号機の車両公開日時は2月の土曜日・日曜日・祝日の10時から16時30分まで(12時から13時30分まで休止)となっている。
また、「京都の鉄道」をテーマに国鉄や私鉄などの車両や沿線の様子など、懐かしい京都の鉄道の姿を収蔵写真から紹介する収蔵写真展を3月31日まで開催している。