東武鉄道は11日、鬼怒川線で運行している「SL大樹」の客車として、JR北海道で活躍した14系客車「ドリームカー」1両(オハ14-505)を4月13日から新たに導入すると発表した。
「ドリームカー」は札幌~釧路間で運転されたJR北海道の夜行急行「まりも」の車両として、1988年に改造により誕生。その後、2016年に廃止されるまで急行「はまなす」などで使用され、夜行急行列車の面影を色濃く残す車両となっている。車内ではグリーン車同等のシートピッチの座席でくつろげるほか、車端部にラウンジもあり、昭和から平成を駆け抜けた夜行急行列車へのノスタルジーを感じられるとのこと。
現在、「SL大樹」の客車はJR四国から譲渡された14系客車3両編成を基本としているが、「ドリームカー」導入後は、「SL大樹」の年間運転日のうち約40日間について、中間に「ドリームカー」を連結した3両編成での運転を予定している。
「ドリームカー」(オハ14-505)の座席数は48席。腰掛けはJR北海道で使用していた特急車両「キロ182」の腰掛けを取り替える際に転用したグリーン車用腰掛けを装備する。車内設備は「6段階式リクライニングシート、グリーン車と同等(1,160㎜)のシートピッチ、ラウンジ(談話室)など」とされ、車端部のラウンジには回転いす8脚とテーブル2台が設置されている。