女優の松本穂香と俳優の松尾諭がこのほど、東京・台場のフジテレビで、W主演を務める同局のドラマ『JOKER×FACE』(14日スタート、毎週月曜24:55~ ※11日24:00~FODで先行配信)の取材に応じた。
このドラマは、インターネットの過激動画をめぐるスリリングな攻防劇を、若手劇作家・玉田真也氏のオリジナル脚本、スミス氏の演出で描くもの。松本は「JOKER」という動画配信チャンネルを運営し、動画投稿で荒稼ぎする謎の美女・流川(るかわ)を、松尾は流川の口車に乗せられ、動画制作の片棒をかつぐはめになる中年男・柳(やなぎ)を演じる。
これまで『ひよっこ』(NHK)や、『この世界の片隅に』(TBS)など、穏やかな役のイメージが強い松本は「ボーッとした役が多かったんですけど、ハキハキしてテンションが高い今までにない役なので、すごく楽しそうだなって思いました」と、オファーを受けた際の心境を回想。実際に演じて、「口がすごく悪い女の人なんですけど、帰って家で1人のときも、独り言が口悪い感じになってます(笑)」と明かした。
深夜だからこその過激なセリフもあるそうで、松本は「『ヤリマン』とか、めちゃくちゃ言ってるんです(笑)。深夜だからこそのギリギリまで攻めた面白さみたいなのが、この作品はあるなと思います」「『バーカ!』とか、人をバカにする言葉を大声で言うんですけど、スッキリさせてもらってます(笑)」と笑顔。
松尾は「脚本には結構リアリティが詰まってて、普段の生活に潜んでる危険だったり、ネットにおける危険だったりもあるんで、それを警鐘してる部分もあったり嘲笑ってる部分もあります」と補足し、「ちょっと舞台っぽいんです。セリフの掛け合いの面白さと、ちょっとおかしな状況の中での普通のやり取りが面白いです」と分析した。
そんなセリフの話し方について、松本は「YouTuberの方は早口が多いので、早口でリズム良くというのを意識しています」といい、それを受ける松尾は「なかなか若い子にブワーッと言われることもないので、経験としてはすごく新鮮ですし、気持ちいいですよね(笑)」とニヤけていた。
今回のW主演について、松尾は「松本さんは『何でこの人と?』って思ってるんじゃないかなっていうのは、先週くらいまで思ってました。最近だいぶ打ち解けましたけど」と自虐。また、「ようやく『穂香ちゃん』って言えるようになったくらいですけど、(松本は)僕のことをまだ『松尾さん』って言うんで」と嘆くと、松本は間髪入れず「たぶん、ずーっとこの先も永遠に『松尾さん』だと思います」とツッコみ、松尾が「そうですね、いきなり『諭』とか言われてもね」とタジタジになるなど、ここでもテンポ良い掛け合いを見せていた。
そして、今作の見どころについて、松本は「いろんな世代の方から見て楽しめる作品だと思います、テンポも良くて、監督はスミスさんというカッコいい画を撮られる方なので、楽しんでいたらあっという間に終わっちゃったというドラマになってると思います」とアピール。松尾も「画がとにかくカッコいいし、脚本も面白くて役者陣も面白い人がそろってるので、濃密なドラマになってると思います」と呼びかけた。
今作には松本&松尾の他にも、須藤蓮が「JOKER」チャンネルに心酔する謎の男・レン役で登場。第1話・2話には、永尾まりや、小松利昌、第3話・4話には、梅沢昌代、丸山智己、伊藤ゆみがゲスト出演する。