落語家の六代目三遊亭円楽、俳優の谷原章介、塚本高史がこのほど、東京・汐留のBS日テレで『BS笑点ドラマスペシャル 五代目三遊亭圓楽』(12日19:00~20:54)の取材に応じた。
今作は、日本テレビ系『笑点』に1966年の第1回放送から大喜利メンバーとして出演し、その後は06年まで司会を長年務めた五代目三遊亭圓楽の波乱の人生をドラマ化したもの。『笑点』の誕生秘話や、弟子・楽太郎(現・六代目円楽)との師弟愛などが描かれる。
しかし、語りを担当する円楽は、開口一番「ねつ造です(笑)」。「ドラマというのはフィクションとノンフィクションがございますけど、ちょうどいい塩梅の間をいってるな。私はうちの師匠の入門から(五代目圓楽の師匠である)圓生師匠に話を聞いたり、さまざま出てくるエピソードのすべての現場を知っていると言っても大げさではないくらい、うちの師匠とはくっついて歩いてましたから、時系列は違うけどエピソードを脚本の人が取り入れて、うまくねつ造してくれたという感じでございます(笑)」と、毒舌を交えて評価した。
これに対して圓楽を演じる谷原は「師匠が言うようにねつ造の部分は多々あるかと思いますけど、素材が一緒で、調理人が違うんじゃないかな(笑)」とフォロー。楽太郎を演じる塚本は「師匠(五代目圓楽)が一度怒ると手を付けられられないシーンがあるんですけど、うちの妻が『へぇそういう人なんだ』と驚く一面も見れます」と見どころを語った。
劇中では、塚本演じる楽太郎と妻との出会いのラブシーンも登場するが、円楽は「あれを見て大笑いしました。ラブシーンが笑えたのが初めてでした(笑)」と苦笑い。さらに、「私、師匠に小言を言ったことはありますけど、あんなにキツく言ったことはないですからね!」とアピールし、演じた塚本は「ねつ造だったんだね(笑)」と受け止めていた。
今作には他にも、圓楽の妻・岡村和子役で貫地谷しほり、立川談志役で駿河太郎、桂歌丸役で尾上松也、三遊亭金遊役で松尾諭、林家木久蔵役で柄本時生、林家こん平役で松本大志、三波伸介役で二代目三波伸介が出演。日テレのアシスタントプロデューサー・田代健一を忍成修吾、プロデューサー・小里光を春風亭昇太、キーパーソンとなるスナックのママ・小池明美役で黒谷友香、圓生を佐野史郎、その妻・山崎はなを財前直見が演じる。
さらに、春風亭昇太以外の笑点メンバーも、さまざまな役にふんして全員登場する。