2席の昇級枠を争う第77期順位戦C級1組9回戦の全19局が1月8日、東西の将棋会館で行われ、これまで全勝だった3棋士のうち杉本昌隆七段、藤井聡太七段が勝ち、近藤誠也五段が敗れて全勝者は杉本七段、藤井七段の2人となりました。
なるか!? 棋界2例目の師弟同時昇級
ご存じの通り2人は師弟の間柄で、もし師弟同時昇級が実現すれば1986年度年度、第45期順位戦B級2組の大内延介九段(師)、塚田泰明六段(弟)以来2例目となります。
成績上位者(1敗まで)のこれまでの成績と、残り対局、10回戦、11回戦の相手は以下となっています(カッコ内は今期順位)。
- 杉本昌隆七段(7)8-0 船江 千葉
- 藤井聡太七段(31)8-0 近藤 都成
- 近藤誠也五段(6)7-1 藤井 増田
- 船江恒平六段(14)7-1 杉本 金井
10回戦(※注)の組み合わせは奇跡的なものとなりました。全勝の杉本七段、藤井七段がそれぞれ1敗の船江六段、近藤誠五段と対戦するのです!
※注・これまで9回戦を終え8局しか指していないのは各棋士1局ぶんの「抜け番」があるためです。それぞれ10局指しますが、最終戦は「11回戦」になります。
10回戦の勝ち負けにより、状況は以下となります。
杉本 藤井両者勝ち……杉本、藤井が昇級決定
杉本勝ち 藤井負け……杉本が昇級決定 以下有利な順に近藤誠、藤井
杉本負け 藤井勝ち……昇級者は決まらず 有利な順に藤井、杉本、船江、近藤
杉本 藤井両者負け……昇級は決まらず 有利な順に近藤、杉本、船江、藤井
潰し合いを制して、昇級枠を勝ち取るのは誰になるのでしょうか。
大混戦となった順位戦C級1組、10回戦は2月5日、最終11回戦は3月5日に行われる予定です。