テレビ東京系新ドラマ24『フルーツ宅配便』(2019年1月11日スタート 毎週金曜 24:12〜)の会見が9日、同局で行われ、濱田岳、仲里依紗、荒川良々、白石和彌監督が登場した。

  • 左から荒川良々、濱田岳、仲里依紗、白石和彌監督

同作はビッグコミックオリジナルで連載中の漫画家・鈴木良雄による同名作品を実写ドラマ化。女性読者からの支持も多く、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品となった。会社が倒産し、ひょんなことからデリヘル(デリバリー・ヘルス)の店長になってしまった咲田真一(濱田岳)と、デリヘルに努める女性たちの人生を描く。

撮影の都合上、女性たちの重い話を次々聞いていく日もあった濱田は、「やってもやっても強敵が現れてくる」と苦笑。短い時間で現場の空気をつかんで演技するゲスト女優陣について「同業としてはハードな役柄じゃないかなと思っていたけど、素敵な女性を演じてくださった」と感謝した。

深夜枠でありながら「お色気なシーンはまるでない」という同作だが、濱田は「最終話、残るかわからないですけど、唯一胸を出している、前野朋哉さん」と見所を明かす。「このドラマ唯一のお色気シーン。結構ハードな方で、カットされずに残っていたら、前野朋哉の新境地になる」と語った。

また荒川はミュージカル風なシーンに挑戦。「振り付けのお手本をもらったんですけど、カットを割るのかなとたかをくくっていたら、ワンカットで。編集のごまかしもなく、ワンカットでって…どうなったかわからないですけど」と心配するが、プロデューサーが「『ラ・ラ・ランド』みたい」と言っていたという話を聞いて、「なってるでしょうね。プロデューサーが言うんだったら」と期待を見せた。

「どこかで苦しい人たちへの応援歌になっている」という同作について、白石監督は「僕は"凶悪"な監督なので、ほっとくとビターが何乗にもなってしまう。僕だけでやると危険、僕の感情を中和してくれる人が必要」という理由で、「尊敬していて大好きで、親友だと勝手に思っている沖田修一監督を呼んだ」と明かす。「白石監督が『デリヘルにいったことがない』と言っていたので……」と暴露すると、記者席にいた沖田監督は「こんなところで言わなくていいじゃないですか!」と抗議。白石監督が「僕は『行った方がいいんじゃないかな』という話はしたんですけど、結局行ったのかどうかは聞いてないです」と語ると、沖田監督は「それはちょっと秘密に……」と懇願していた。