1月9日より東京・渋谷 Bunkamura シアターコクーンで公演される舞台『罪と罰』の公開フォトコール&初日前会見が8日、同所で行われ、三浦春馬、大島優子、麻実れい、勝村政信が出席した。
「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」 の"DISCOVER WORLD THEATRE"第5弾となる同舞台は、三浦春馬主演にロシア文学の傑作長編小説『罪と罰』を舞台化。三浦春馬が自身の"正義"の為に殺人を犯す青年ラスコリニコフ役を、家族のために自らを犠牲にする娼婦ソーニャを大島優子、そして麻実れい、勝村政信ら実力派キャストが脇を固める。
主演の三浦は「ケガもなく初日を迎えることができました」と安堵した表情で、「一番の見どころは息もつかせない展開です。一幕はジェットコースターに乗ったような一つの舞台上の目まぐるしい動き方に目を奪われると思いますし、二幕はぐっとそれぞれのキャラクターに寄り添った人々の心の揺れ動きをフォーカスしています。そのメリハリ感を楽しんでいただきたいですね」とアピールした。
アメリカ留学後、初めての舞台となる大島は、演出家・フィリップ・ブリーンの英語を「7割は理解できると言っておこうかな(笑)。直接、演出を理解できるようになったのは自分にとっていい経験になったと思います」と留学の経験が生きたようだが、「語学ってもっと広くて深くて勉強は一生終わらないんだなと思いました」とまだまだ英語の勉強が必要であることを痛感した様子だった。
三浦と大島は、同舞台が初共演。大島のAKB48時代や女優としての姿を見ていたという三浦は「ポテンシャルが高いしお芝居に真っ直ぐで器用な方でもあるのかなと思っていました」と稽古前の印象を明かしつつ、「稽古中盤で上手く出来ない瞬間があったんです。彼女はそこで感極まってしまい、こんなにも真っ直ぐ向き合う方なんだなと思いました。彼女の悔しい思いがカンパニー全体を前に向かせたし、彼女も頑張っているから僕らも頑張らなければいけないと思わせてくれましたね。素敵な方だと思いました」と印象を語った。
そんな三浦のコメントに「ちょっとそんな、恥ずかしいですね(笑)」と照れ笑いを浮かべた大島は「三浦さんは膨大なセリフがあるし、ずっと動いているしやることがたくさんありますが、みんなのことをしっかり見てくれてみんなに声をかけてくれたりします。頼れるので信じて千秋楽までやろうという思いでした」とこちらも称賛していた。
舞台『罪と罰』は、1月9日~2月1日(1月15日・21日・28日は休演)に東京・渋谷のBunkamura シアターコクーン、 2月9~17日(12日は休演)に大阪・高ノ宮ピロティホールにてそれぞれ公演される。