世界最大級の家電関連見本市「CES 2019」の外部イベントとして毎年開催されるDigital Experience!では、CESに出展していないメーカーも含めて、大小さまざまなブースで製品が展示されています。

今回のDigital Experience!に出展されていた製品の中で、とりわけ面白く、注目を集めていたのが、中国Royoleの折りたたみ型スマートフォン(?)の「FlexPai」です。

Royole自身は「スマートフォン+タブレット」として位置付けているデバイスで、開いた状態でのディスプレイはアスペクト比4:3の7.8インチ有機ELディスプレイを採用しています。解像度は1,820×1,440ドット、308ppiというスペックです。

  • 開いた状態だとタブレットにみえるFlexPai

  • 7インチクラスなので、タブレットとしても持ち運びしやすいサイズ

  • 山型に折りたたむと……

  • スマートフォンのようなサイズになります

フレキシブルAMOLEDを採用したことで、中央から折りたたみ、スマートフォンライクなサイズに変形するのが特徴です。スマートフォンと言うには厚く、幅も広いのですが、十分手のひらで握れるサイズになります。

  • 折りたたむという関係上、どうしてもずんぐりとした外観になってしまいます

  • 背面は蛇腹のようなデザイン。これで折りたためます

面白いのは、折りたたんだ状態の表と裏で画面のアスペクト比が異なる点です。タブレット状態も含めて3種類のアスペクト比となっているわけです。カメラがあるディスプレイフレームの太い側は18:9、カメラがないフレームの細い側は16:9になっています。表示するコンテンツによって裏表を使い分けるという使い方もできます。

  • カメラはデュアル

折りたたんだ山の部分はエッジスクリーンとして動作し、アプリケーションランチャーや電話着信時の発信者やメールの通知などを表示する、といった機能を搭載します。この部分の解像度は21:6、1,440×390になっています。

  • 開いた状態と折りたたんだ状態でUIが最適化されている例

OSはAndroid 9.0をベースとした「Water OS」を搭載しています。ホーム画面は折りたたんだり開いたりすると、各画面にあわせて最適な表示になりますし、標準のカレンダーアプリなども、開いたり折りたたみしたりすると、それに追従してUIが変化します。

  • 本体側面

  • こちらは逆の側面

SoCに最新のQualcomm Snapdragon 855を搭載している点も特徴で、パフォーマンスの高さが期待できそうです。カメラは16MPと20MPのデュアルカメラ、FDD、TDDの両LTEに対応し、デュアルSIMとなっています。バッテリ容量は3,800mAh。本体サイズは134×W190.3×H134×D7.6mm、重さは320g。

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