米Nikonは、米ラスベガスで開催されている「CES 2019」において、フルサイズミラーレス「Nikon Z」シリーズ用の交換レンズの新製品「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」を発表した。超広角域をカバーするズームレンズで、開放F値はF4固定としながら小型軽量に仕上げたのが特徴。米国での価格は1299.95ドル(約141,500円)で、米国での発売は2019年春の予定。日本での発売日や価格は未定。

  • ニコンのフルサイズミラーレス用の超広角ズームレンズ「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」。開放F4通しながらコンパクトな設計が特徴だ

Zマウントの交換レンズではもっとも広角となる交換レンズ。4枚のEDガラスを採用するなどして、4570万画素の高画素モデル「Z 7」にも耐えうる描写性能に仕上げた。描写性能を追求した「Sライン」に属し、ゴーストやフレアを抑えるナノクリスタルコートも施されている。オートフォーカスのモーターにSTMを採用し、写真撮影時と動画撮影時の両方で静かで素早いピント合わせを可能にした。

  • レンズは沈胴式となっており、持ち運び時は全長が85mmまで短くなる

  • 撮影状態にすると、かなり長くなる

レンズは沈胴式で、持ち運び時に全長を抑えられるようにした。レンズの最大径は89mm、格納時の長さは85mm。重さは約485g。フィルター径は82mm。レンズは防塵防滴構造となっている。

  • Z 7に装着したところ。超広角ズームとは思えないバランスのよさだ

  • 撮影時のスタイル。全長は多少長くなるが、フロントヘビーになるほどではないだろう

  • 焦点距離や開放F値が似ているFマウント用の超広角ズームレンズ「AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR」。これと比べると14-30mmのコンパクトさが分かる

  • 2018年8月の製品発表時に示されたロードマップ。2019年に発売すると示された6本のレンズのうち、まず1本が姿を現したことになる