パナソニックは1月7日(現地時間)、米国ラスベガスにて開催している「CES 2019」の会場にて、フルサイズミラーレス「LUMIX S」シリーズの最新情報を発表。Sシリーズは、2019年3月末からグローバルで販売を開始することを明らかにしました。連続撮影した写真を合成して精細感の高い写真を生成するハイレゾモードや、ダイナミックレンジの広い写真を撮影する静止画HDR HLGフォト機能を搭載することも公表されました。
Sシリーズの発売時期はこれまで「2019年春」とされてきましたが、具体的に3月末と明らかにされたのが注目できます。販売開始時期は国や地域によって異なるということです。Sシリーズは、約4,700万画素の高画素モデル「LUMIX S1R」と約2,400万画素の標準モデル「LUMIX S1」の2機種からなりますが、両方とも同時に発売されるのかどうかや、それぞれの価格は明らかにされていません。
ハイレゾモードやHLGフォトモードも搭載
機能面では、精細感の高い写真が得られるハイレゾモードの搭載が注目といえます。ボディー内手ぶれ補正機構を利用し、撮像素子をわずかに動かしながら計8回の連続撮影を自動的に実行し、カメラ内で自動合成処理を実行して1枚の写真を生成する仕組みです。動く被写体が存在する場合に特化したモードも搭載し、被写体の残像を抑えて自然な撮影ができるようにもしているといいます。三脚を用いずに手持ちで撮影できるのかが気になるところですが、その点には触れられておらず、三脚が必須になる可能性が高そうです。
もう1つ、ダイナミックレンジの広いHDR写真を撮影するHLGフォト機能の搭載も注目されます。HLGフォトモードに切り替えて撮影するとHSP形式のファイルが生成され、HLG(Hybrid Log-Gamma)対応の薄型テレビとHDMIケーブルで接続することで再生できるといいます。
発売時期が3月末と発表されたことで、2月28日から横浜・みなとみらいで開かれる「CP+2019」では、LUMIX Sシリーズの実機が展示されて実際に試せるのは間違いないとみられます。続報に期待しましょう。