2018年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか。年初に決めた目標は達成できたでしょうか。特に貯蓄の目標は立てたものの毎年達成できていないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、2019年に貯蓄を殖やすためにやるべきこと7つをご紹介します。
その1 強制的に積立をする
貯蓄の基本中のきほんとも言うべき方法の1つは、手取り収入から生活費に流れる前にあらかじめ積み立てることです。勤め先の財形制度を利用すれば、天引き後に振り込んでくれるので、なかったものとしてやりくりをすれば自然とお金が貯まっていく仕組みです。まずは先取貯蓄で強制的に積立をしましょう。
その2 貯蓄を2つに分ける
貯蓄には目的以外には「使えない貯蓄」と、毎月の給与からは捻出しにくいある程度まとまった出費に備える「使うための貯蓄」に分けることができます。 目的以外には使えない貯蓄は、住宅購入時の頭金や教育資金といった具体的な使い道が決まっているものです。使うための貯蓄は、家電製品や車検費用、住宅の更新料、帰省費用、冠婚葬祭費といった毎月の収入の中からでは対応しにくい出費を差します。
貯め方は、「使えない貯蓄」は、財形制度や積立預金、学資保険といった保険商品など用途別に先取貯蓄をするといいでしょう。 「使うための貯蓄」は、常に預金口座に50万円程度入っていると安心なので、毎月定額を積立つつ、生活費の残りを貯めておくと良いでしょう。
ボーナス時は、「使えない貯蓄」に7割「使うための貯蓄」に3割に配分するといいでしょう。
その3 家計を見直す
日々支払っている生活や家賃といった固定費などの見直しをしましょう。スーパーでもらったレシートを1日1分眺めて買わなくても良かったものには×を付けて自分のムダ遣いの傾向に気付くのもいい方法と言えるでしょう。
他には家賃や保険料、通信費、習い事代、定期購入費といった毎月支払うものに関しても見直しをします。不要な保障は解約したり、収入の3割を超える家賃がかかっているのであれば、安い物件へ引っ越す。通信費を格安スマホなどに見直す。
あまり行っていないスポーツクラブは解約。サプリや化粧品などの定期購入で在庫が増えすぎている場合は、休止もしくは解約をするのもいいでしょう。1カ月あたりはそれほど負担に思えないものでも、年単位で考えると意外と大きな出費となるのです。
その4 不要なものをお金にする
前回の年末のお掃除でかくれ資産を上手に現金化するお話をしましたが、不要なものはタダでは捨てないようにしまた、ものをできるだけ増やさないようにすることで、収入を増やしながらも出費を減らす効果が期待できます。生活をコンパクトにすることで、借りる家を小さくすることができ、それも出費を抑えるコツに繋がります。
その5 増税前購入に踊らされない
2019年の10月から消費税が10%に増税されます。増税前に買っておいた方がお得とばかりに消費が増えてしまいがちです。しかし、身の回りを見渡す限り、本当に買っていいものはそうないことに気付かされます。場合によっては増税後の方がお得に買えるものもあるでしょう。
家電や衣類、日用品はセール時を狙えば、2%の差はカバーできるはずです。また、日用品はPB商品(プライベート商品)やセール等を考えると、まとめ買いの必要はないでしょう。ブランド品など高額かつ値下がりしないものは増税前に購入するのがお得ですが、本当に必要かどうかを考えるとともに、分割払いやリボ払いをしたら金利手数料でむしろ高額になることにも注意しましょう。
その6 電子決済に慣れておく
消費税増税時の経済対策として、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを使って、中小小売店での購入代金を決済した際に5%のポイント還元されることが検討されています。予定では9カ月間ですが、5%のポイント還元は大きいものとなるでしょう。未だ現金のみの支払いをしているのであれば、今からクレジットカードや電子マネーといった電子決済に慣れておくといいでしょう。
その7 必要なものはCtoCもしくはシェアリングで
1万円の買い物に対して1000円の消費税となり、負担感が強くなります。実は個人間売買(CtoC)には消費税がかかりません。例えば、オークションやフリーマーケット、フリマアプリでの売買です。こうしたサービスを利用して消費税の家計負担を減らすことも可能です。
そしてまた、購入よりもシェアリングをすることで所有するコストを減らすこともできます。カーシェアリングはその好例でしょう。車を1台所有すると年間で数十万円の費用負担が発生します。生活の足として車を使うのであれば別ですが、1週間に1回数時間使うといった利用頻度が低いのであれば、カーシェアリングやレンタカーで使う分だけ利用することで費用を抑えることができます。
シェアリングサービスは車だけではなく、服や自転車、空間、人の(スキル)といったさまざまなシェアリングが広がりつつあるので、上手に使いたいものです。
2019年は制度が大きく変わろうとする年でもあります。情報を集め、情報に踊らされることなく、自分自身でよく考えて行動するようにしましょう。