肥薩おれんじ鉄道は7日、ダイヤ改正を2019年3月16日に実施すると発表した。JR九州との接続改善、通学時間帯の増車など利便性向上を図る一方、土休日の快速「スーパーおれんじ」「オーシャンライナーさつま」はJR区間への乗入れを休止する。
現行の快速「スーパーおれんじ」「オーシャンライナーさつま」は、それぞれ土休日に上下各2本の列車を設定。「スーパーおれんじ」は熊本~出水間、「オーシャンライナーさつま」はおもに出水~鹿児島中央間で快速運転を実施していたが、ダイヤ改正後はJR鹿児島本線への直通運転を休止し、両列車とも肥薩おれんじ鉄道線のみの運転とする。
ダイヤ改正後の快速「スーパーおれんじ」は八代~出水間で快速運転を行い、同区間の運転時刻は各列車とも現行とほぼ同じ。下り「スーパーおれんじ1号」(8103D)は引き続き、出水駅まで快速運転を行った後、川内駅まで各駅に停車する列車として運転される。
快速「オーシャンライナーさつま」は運転区間・時刻など変更。現行の下り「オーシャンライナーさつま1号」(8301D)はダイヤ改正後、出水駅発車時刻を11分繰り下げるとともに、停車駅に西出水駅を追加する。現行の下り「オーシャンライナーさつま3号」(8305D)は出水駅始発だが、ダイヤ改正後は米ノ津駅始発となり、運転時刻も1時間近く繰下げとなる。これにより、おもに通学利用者の利便性向上を図るという。
現行の上り「オーシャンライナーさつま2号」(8304D)はダイヤ改正後、川内駅発車時刻を約1時間40分繰り上げ、停車駅に西出水駅を追加。「オーシャンライナーさつま4号」(8108D)の川内駅発車時刻はダイヤ改正後も現在と同じで、阿久根駅から新八代駅まで各駅に停車する。肥薩おれんじ鉄道では、快速「スーパーおれんじ」「オーシャンライナーさつま」の直通運転休止後も、「JR九州鹿児島本線の列車との接続のためダイヤ調整を行うなど、利便性の維持を図ります」と説明している。
川内発5時38分発の上り列車(八代行)は出水駅到着時刻を現在より5分繰り上げ、同駅6時50分発の九州新幹線「つばめ308号」との接続を改善するほか、平日は出水駅から2両編成とし、八代方面への利用者が多い朝の通勤通学時間帯の混雑緩和を図る。八代駅を21時台に発車する下り列車は時刻を繰り下げ、JR鹿児島本線の下り列車から余裕を持って接続できるようにする。