2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(毎週日曜20:00~)の第1回「夜明け前」が6日に放送され、視聴率が15.5%だったことが7日、わかった。昨年放送された前作『西郷どん』の初回視聴率15.4%を、0.1ポイント上回った(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
宮藤官九郎がオリジナル脚本を手掛ける『いだてん』は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から1964年の東京五輪までの“知られざるオリンピックの歴史”を描く物語。中村勘九郎と阿部サダヲがリレー形式で主演を務め、中村は日本初のオリンピック選手・金栗四三、阿部は日本にオリンピックを呼んだ男・田畑政治を演じる。
第1回「夜明け前」は、1959年、五輪招致目前の東京。大渋滞の日本橋を通りかかった落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)は寄席に向かっていた。その日、高座で志ん生が語り出したのは、50年前の日本のオリンピック初参加にまつわる噺。1909年、柔道の創始者、嘉納治五郎(役所広司)はストックホルム大会を目指して悪戦苦闘していた。スポーツという言葉すら知られていない時代。初めての派遣選手をどう選ぶか……といった展開だった。