ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。5日(18:56~)の放送では、「実は知らない!新年・お金・皇室のこと」SPと題して、本来日本人なら誰でも知っているはずのことなのに意外と知らない、新年の風習や皇室などについて解説した。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

新年の風習については、「お正月っていつまでのこと?」「初詣は神社?寺?」「祝箸はどうして両側が使えるようになっている?」などを紹介。同局の丹羽敦子プロデューサーによると、「最初、打ち合わせでこの案を出した時、池上さんからは『え? こんなの常識じゃないの?』というリアクションをいただきました」と明かし、「その場にいた20代前半のADたちに、池上さんが『松の内って知らない?』『初夢っていつみる夢か知らない?』など色々質問して(笑)、結果、ご納得いただきました」と振り返った。

さらに「新年の風習の中でも池上さんがこだわっていたのが、お雑煮の餅の種類です(笑)」とのことで、「関東と関西で丸餅、四角餅と違ったり、焼くのか焼かないのか、味噌かすましかなど、『地域によって違うというのをぜひ解説したい』という池上さんのリクエストがありまして。ゲストの皆さんの食べている雑煮も餅の分布図と出身地でしっかり一致していて面白かったですね」と述べた。

また、お金のことについて「貯蓄の多さ」「給与の多さ」「物価の安さ」などを都道府県別に紹介した。池上氏も水道料金の格差に驚いており、一番安い兵庫県の赤穂市と一番高い北海道の夕張市との差はおよそ8倍。丹羽Pは「池上さんは『水がきれいで豊富というのは大切なことなんだな』としみじみおっしゃってました。でも、今後は自治体によっては水道が民営化される可能性があるということで、池上さんも『他の国の例などをみても、おそらく値段は上がるでしょうね』と。『水という私たちの生活に直結することなので、ぜひ皆さんの住んでいる自治体の動きに注目してくださいね』と打ち合わせからずっとおっしゃってました」と話した。

そして、元宮内庁担当記者である池上氏による皇室解説も。池上氏は他局のロケで平成最後の一般参賀を訪れていた。池上氏によると、昭和の頃はなかなか中の様子が分からず見えない部分があったというが、平成になり、かなりオープンになったとのことだ。「『今の天皇陛下が意識してオープンにされてきたのだろう』と。今回は平成の30年間の皇室を振り返る形でご紹介しましたが、番組ではまだまだ平成まとめを企画していますので、ご期待ください!」(丹羽P)。

次回(26日18:56~)は「地図を見て知る!日本と世界の今」特集の予定。先日発表された防衛大綱などについても解説する予定だ。