2012年、第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞して芸能界入りを果たし、近年では『クズの本懐』(日本テレビ系)、『さくらの親子丼』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演するなど、女優としての活躍目覚ましい吉本実憂(22)。2018年1月には『三文オペラ』で初舞台を経験し、下半期にはあることがきっかけで変化があったという。
オスカープロモーション所属のタレントが集う毎年恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」が昨年12月4日、東京・明治記念館で行われ、吉本が出席。イベント終了後、変化の一年を振り返ってもらった。
映画を1日1本観る意味
――晴れ着撮影会で「深い付き合いができた年」とおっしゃっていましたね。
今までも出会いは大切だと分かっていました。でも、人見知りが発動することがあって(笑)。なかなか直らなかったんですよね。それから今年の下半期になって、仕事でお会いする方に怖がらずに接することができるようになりました。人見知りが直ったわけではないのですが、気の持ちようでしょうか。会話が弾むと相手の気持ちも伝わるようになって、自分の気持ちもはっきり伝えられるようになりました。
ドラマや映画の現場にかかわっている方にお会いする機会も作っていただきました。すてきな作品を作っている方々はおっしゃっていることもすごく深くて。作品に携わると自分の成長に繋がりますが、人と話すことでもこんなに成長に繋がると知ることができました。人と出会うためには自分も頑張らないといけないですし、そういうご縁はがんばっている人に舞い込んで来るんだと思います。人と話すためには自分も知識がないといけない。下半期は映画を1日1本観るようにしました。
――どんな作品を?
タイトルで気になったものです。365日、毎日見ても自分の経験としては全然足りないのですが、「この作品のこの人のお芝居が好き」とか、そういうことだけでも会話が弾むので、作品と接する機会を今まで以上に大切にするようになりました。
――なぜそう思うようになったんですか?
マネージャーさんがすごく作品を見ている方で、「これ見てないの?」と言われた時に、めちゃくちゃ悔しくて。そこでスイッチが入ったのがきっかけで作品に積極的に触れるようになり、いろいろな発見があったので本当に大事なことなのだとわかりました。
『めんたいぴりり』で先生役に初挑戦
――今年、周囲の方に言われて印象に残っていることは?
今年は「変な色気がある」とよく言われました(笑)。
――変な色気!?
今まで言われたことなくて、それも下半期ぐらいから。いろいろな作品を見ているからなのか、心を開放して話せるようになったからなのか。きっかけはわからないのですが、うれしい……というか驚いています(笑)。これからの役にもうまく生かせたらいいなと思います。
――映画『めんたいぴりり』が2019年1月18日に公開されます。先生役は初ですよね?
初めてです。福岡が舞台なのですが、私は福岡の北九州出身。しかも、演じた先生も北九州出身なんです。自分の方言でしゃべると、いつもより芝居をしている感覚がなくて。自分の方言は自分が一番知っていますからね(笑)。自然にできた気がします。
――2019年はどんな年にしたいですか?
2018年に初舞台をやらせていただいたんですけど、セリフの量もそうですが、表現力という点で自分のキャパがすごく広がって。いろいろな方に舞台をやったほうがいいとすごく言われていて、実際にそうなんだと実感できました。役者としてレベルアップするために、これからも1年に1本は舞台に挑戦していきたいと思います。
■プロフィール
吉本実憂
1996年12月28日生まれ。福岡県出身。AB型。2012年、第13回全日本国民的美少女コンテストにてグランプリを受賞し、芸能界入り。2014年、読売テレビ・日本テレビ系の『獣医さん、事件ですよ』で女優デビューを飾り、大河ドラマ『軍師官兵衛』にも出演。2019年は、『透子のセカイ』(2019年公開予定)、『JK☆ROCK』(4月6日公開)、『めんたいぴりり』(1月18日公開)が控えている。