「新年の頭にネクストブレイク候補を発掘する」、マイナビニュース恒例の企画を今年も実行。年々、他サイトで似た記事も増えてきたが、ここでは「どこよりもフレッシュな先物買い」という観点から10人の若手俳優を紹介していく。
セレクトのポイントは、最近の出演作品で見せた可能性と、今後出演予定のラインナップ。近年、坂口健太郎、竹内涼真、志尊淳ら若手俳優の躍進が目立つだけに、早い段階からチェックしておきたい。
異例デビューの疑いなき大器
1人目は、昨秋のドラマ『中学聖日記』(TBS系)で有村架純の相手役に大抜てきされた岡田健史(19)。ドラマデビューどころか、俳優デビュー、引いては芸能界デビュー作で、「プライム帯ドラマの準主役」という大役を任された疑いようのない大器だ。
放送前は「一年前まで長崎県の甲子園常連校で野球をしていた」「雑誌やCMにすら出たことがない」などと不安視されたが、未成熟な演技が「不安定な中高生」という役柄にフィット。むしろ、「初めてなのに凄い」「大ファンになった」という応援の声に変えていった。伸びしろは無限大の大器ゆえに、次作以降の作品選びが難しいが、いきなりの主演があっても驚かない。
2人目は、4月スタートの朝ドラ『なつぞら』(NHK)に出演する清原翔(25)。昨年は『いつまでも白い羽根』(フジテレビ系)でヒロインから思いを寄せられる医師、『SUITS/スーツ』(フジ系)で物語の鍵を握る実業家ダイス・スズキ、『深夜のダメ恋図鑑』(テレビ朝日系)でイケメンだがダサく失敗ばかりの男性を演じたほか、『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)、『忘却のサチコ』(テレビ東京系)にも出演した。
185㎝の長身と『MEN’S NON-NO』モデルらしいクールさから「いかにもイケメン」という役が多いが、『なつぞら』で演じるのはヒロイン・なつ(広瀬すず)が引き取られた家の長男。兄代わりである上に恋も絡んでくるなど、幅広い演技が求められるだけに、注目度アップは間違いない。
3人目は、すでに出演作50を軽く超える「若き演技派」の柾木玲弥(23)。昨年は『インベスターZ』(テレ東系)で投資部キャプテンのクールな天才高校生、『今日から俺は!!』(日テレ系)では三橋(賀来賢人)と伊藤(伊藤健太郎)の舎弟格にあたるヘタレヤンキーという真逆の役柄を演じ分けた。
これまでは深夜ドラマや1話限りのゲスト出演が多かったが、瞬発力のある演技への業界評価は高いだけに、プライム帯ドラマ主要キャストへの道は開かれている。
昨年のドラマでチャンスをつかんだ3人
4人目は、昨春に『あなたには帰る家がある』(TBS系)、昨夏に『グッド・ドクター』(フジ系)へ出演した萩原利久(19)。前者では複雑な家庭環境で育った高校生を、後者では重症の入院患者という難役を好演した。
今年は『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日テレ系)、映画『あの日のオルガン』への出演が決定。松坂桃李、中村倫也、菅田将暉、新田真剣佑らを擁し、現在勢いのある「トップコート」所属だけにチャンスは多そうだ。
5人目は、昨春に『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)に出演した鈴木仁(19)。“C5”随一のイケメンで華道の家元御曹司・成宮一茶を演じて「あのイケメンは誰?」と話題を集め、夏にはインスタ配信ドラマ『デートまで』で森川葵とのダブル主演を経験した。
今年は『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日テレ系)、映画『4月の君、スピカ』に出演が決定。『花晴れ』で共演した平野紫耀や今田美桜らに続くブレイクが期待されている。
6人目は、昨年『わたしに××しなさい!』(TBS系)、『探偵が早すぎる』(日テレ系)、『駐在刑事』(テレ東系)に出演した佐藤寛太(22)。ジャンルも時間帯も異なる3作への出演で貴重な経験を積んだ。
今年も『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレ朝系)、映画『今日も嫌がらせ弁当』に出演するなど順調そのもの。劇団EXILEの中でもとりわけ甘いマスクだけに、今後もオファーが増えるのではないか。