エン・ジャパンは12月25日、「ミドルの求人動向」に関する調査結果を発表した。調査は11月26日~12月5日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタントを対象にインターネットで行われ、112名から有効回答を得た。
調査によると、2019年のミドルを対象とした求人募集について、転職コンサルタントの86%が「増加」と予想しており、2016年の同調査から3年連続で増加傾向に。理由としては「若手不足で、採用人材の年齢幅を広げているため」(67%)が最も多く、次いで「既存事業拡大に伴う、経験者募集が増えているため」(41%)、「新規事業立ち上げに伴う経験者募集が増えているため」(26%)と続いた。
増加が予想されるミドル求人のトレンドについて聞くと、企業タイプは「中堅・中小企業」(80%)が最多。業種については、「IT・インターネット」(53%)が最も多く、「多角的に事業展開をしていく企業が増えているIT/WEB業界。この変化に対応し、かつマネジメントまでできる人材が不足している」「レッドオーシャンなので、スキルのある若手は取り合いになり、採用することが難しい」といった点が理由に。次いで「メーカー」(49%)、「建設・不動産」(47%)、「流通・小売・サービス」(43%)が4割台で続いた。
役職については「課長クラス」(62%)、「部長・次長クラス」(43%)、「主任・係長クラス」(42%)が上位に。「職種」については、「営業系」(53%)、「技術系(機械・メカトロ・自動車)」(41%)、「技術系(IT・Web・通信系)」(40%)、「技術系(電気・電子・半導体)」「技術系(建築・設備・土木・プラント)」(いずれも39%)が上位に並んだ。
さらに「年収帯」で見ると、「600万円~699万円」(47%)、「700万円~799万円」(46%)が多かった。
採用企業がミドルに求めるスキルについて尋ねると、「高いレベルでの業務遂行能力」(69%)が断トツで多く、「企業の業績拡大にいち早く着手してもらいたいから」「企業は即戦力として採用したいと考えているから」「ミドルにはプレイヤーとマネジメントの両方の職務遂行能力が求められる時代。その企業の中での立ち位置を早期に理解し、業務を遂行できる人が求められているから」という声があがった。