JR東日本千葉支社はこのほど、今年度に同支社管内の駅で実施した駅リニューアルの概要について発表した。
駅の利便性と快適性を向上させるため、滑りやすくなった床や老朽化した壁面を改修し、コンコースの美化を実施。周辺案内図などの情報発信コーナーも整備した。一例として、本八幡駅では駅に近い葛飾八幡宮内の天然記念物「千本公孫樹」にちなみ、公孫樹(イチョウ)をモチーフとしたデザインを施した。
利用人数が多い駅を中心に、トイレの全面改修も推進。稲毛駅では、地元の祭り「夜灯(よとぼし)祭り」をコンセプトに、かつて新月の夜にカンテラの明かりで行われていた漁の光景をイメージしたデザインとした。和式便器の洋式化も、今年度中に17駅37カ所で実施する。
ホームなどへの待合室を整備も実施。地元の利用者にも愛着を持ってもらえるように、待合室外壁のガラス面などには駅周辺の特徴をモチーフとしたデザインを施した。一例として、上総一ノ宮駅ではサーフィンの国際大会が開かれる海岸が付近にあることから、海とサーフィンをモチーフとした待合室とした。
その他、ホーム縁端部への内方線付き点字ブロック整備も進めており、今年度中に14駅で整備する予定としている。