早いもので、2018年もあとわずかとなりました。クリスマスや年末年始を迎える準備や休暇前のお仕事の調整に毎日忙しくされている方も多いかと思います。やること、買うもなど、それぞれのリストとスケジュールを書き出して優先順をつけながら管理をすることで、効率良く作業を進めることができるでしょう。

ふるさと納税の駆け込みは早めに済ませておきましょう。返礼品を考える時間がない場合は、ポイント制を採用している自治体への寄附なら、来年以降時間のあるときに選ぶこともできます。

年末と言えば大掃除のシーズンでもあります。1年の汚れや、日頃なかなか手が届かない場所の掃除をしたり、不要品を処分して新年を気持ち良く迎えたいものです。

1年以上使っていないモノは、かくれ資産とも言われ、みんなのかくれ資産調査委員会の調査によると、日本のかくれ資産総額は37兆177万円、国民1人あたり28万1,277円、1世帯あたり69万4,099円とも言われ、金融や不動産に続く第3の資産として注目されています。

その中でもかくれ資産家と言われる人の買い物傾向は「ネットショッピング好き」「新品好き」「色ち買い」(同じアイテムを色違いで買い揃えること)をしがち」。

また、かくれ資産家に顕著な生活スタイル3大傾向として、「インドア派」「収集癖がある」「捨てられない」コレクタータイプが多いとのこと。自分はそれらにあまり当てはまらなくても、1年以上袖を通していない服やシューズインクローゼットに収まりきれず溢れている靴。またいつか読むかもしれないと本棚のコレクションとなっている小説やマンガ。子どもが赤ちゃんの頃に楽しんでいた絵本やおもちゃなど、見回すとかくれ資産が見えてくるのではないでしょうか。

また、男女ではかくれ資産の構成比は異なり、女性は半分以上が服飾雑貨に対し、男性は服飾雑貨と書籍・CD・ゲーム類が約30%ずつ占めていることがわかります。

こうしたかくれ資産を上手に処分することで、臨時収入にもつながります。不要品を売る方法は、フリーマーケット、リサイクルショップ、オークションサイト、フリマアプリなどありますが、同調査によると1年間で不要品の処分によってかくれ資産を現金化した金額を調査したところ、リサイクルショップは平均2万2,312円、フリマアプリは平均5万6,701円、オークションサイトは平均7万2,630円という結果に。

  • 年末のお掃除でかくれ資産を上手に現金化

フリーマーケットのメリットは対面で値段交渉を楽しみながらやりとりができますが、日時や場所が限られることや、出店費用がかかったり、ある程度うる品物がないと買ってもらえないなどの手間があります。

リサイクルショップは大型の家具家電や数量が多いものもまとめて買取をしてくれるメリットはありますが、シーズン外のものや古い家電は買取不可になることもあり、全体的に査定金額が低くなりがちです。それも、人件費や店舗や倉庫維持費などを考えれば当然のことでしょう。

フリマアプリやオークションサイトは、自分自身で出品をして購入希望者を見つけるものです。写真の撮り方や見せ方、値段やコメントの付け方など工夫次第で買い手の興味を惹くこともできるでしょう。業者に払う中間マージンも少なく済み、結果的に不要品を高く売ることもできるでしょう。

但し、送料を考えた場合には、大型の家具や家電を出品するのは労力が割に合わない場合も。大型の家具家電は安くても、処分費用を考えればリサイクルショップ。洋服やゲーム、本といった比較的送料が少ないものは、フリマアプリやオークションサイトと使い分けることで、上手に処分ができるでしょう。

また、フリマアプリやオークションサイトは個人間売買なので原則消費税はかかりません。来年は消費税が10%になり、負担が増えることになります。こうしたサイトを上手に利用して不要品を処分しつつ、必要なものを手頃な値段で手に入れてみてはいかがでしょうか。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している