"昭和生まれの人が、未婚のまま平成の時代を飛び越え(ジャンプし)、新年号を迎える"ことを意味する「平成JUMP」。前回はいま話題のこのネットスラング「平成JUMP」についての、マイナビニュースの読者の受け止めを探った。今回はもう一歩踏み込み、実際に「平成JUMP」世代が結婚についてどう考えているかを深掘りしてみよう。昭和生まれで未婚のマイナビニュース会員502名を対象にアンケートを実施し、結婚観について聞いてみた。
Q.昭和生まれで平成に結婚せず、新年号を迎える人たちのことを「平成JUMP」と呼ばれていることを知っていましたか
「はい」(17.7%)
「いいえ」(82.3%)
Q.結婚願望はありますか
「はい」(52.0%)
「いいえ」(48.0%)
Q.「結婚願望はありますか」で「はい」の方にお伺いします。結婚はいつ頃したいとお考えですか
1位「期間は気にしていない」(34.5%)
2位「いますぐにでも」(32.2%)
3位「1年以内」(14.2%)
4位「3年以内」(12.6%)
5位「半年以内」(3.1%)
6位「5年以内」(2.7%)
7位「10年以内」(0.8%)
Q.「結婚はいつ頃したいですか」でお選びいただいた時期の理由を教えてください
■「期間は気にしていない」
・「良いご縁があれば積極的に考えたい。年齢も年齢なので」(40歳男性/その他/その他技術職)
・「価値観の合う人がいれば結婚じゃなくても、共に過ごせればいいなと」(53歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「いつとは言えませんが、そういうご縁があれば嬉しいですね、という心持ちでおります」(48歳男性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「まだまだお相手を探している最中だから」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもに焦っていないし、結婚は何歳でもできるけど、一人暮らしはいましかできないから」(40歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「周りに離婚している人がけっこういて、話を聞いているとなんだか結婚に慎重になってしまっています。焦って相手を探して結婚後に後悔はしたくないので、時期は気にせず、性格や価値観が合うかどうか見てみる時間があった方がいいかなと」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「期間を決めてしまうと相手のことをよく知らないうちに結婚するようなことになり、すぐ離婚しかねない状況になるかもしれないので、良いご縁があったら、と思っております」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「使い古された言葉だが『縁』がすべてなので。自分の力でどうこうできるものでもないと思うから、その時が来るのを待ちます」(50歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
■「いますぐにでも」
・「そりゃあ、したいですよ。相手さえいれば、いますぐにでも……」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「もう十分に適齢期を過ぎているので、いつでもオッケー」(47歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
・「特定の相手はいないが、これからの人生を共にするパートナーはいてほしいから。時期が早ければ早い方がいいのは、現状孤独を感じているからだと思う」(57歳女性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「年齢が30歳を超えているので、すぐにでもしたいです。また、周囲の同級生がかなり結婚してるので、いますぐにでも結婚したいです!」(34歳男性/ビル管理・メンテナンス/その他・専業主婦等)
・「結婚して、子どもがたくさん欲しいのであります」(38歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「いま、58歳。60歳になる前に結婚したい」(58歳男性/ビル管理・メンテナンス/その他・専業主婦等)
■「1年以内」
・「結婚するなら、それぐらいの交際期間は最低限必要」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「急いで結婚して、相手と性格が合わなかったら最悪」(41歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「仕事が安定し、収入も安定してきたころ」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「そろそろ親にうるさく言われる年齢だから」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「新年号のおめでたい年に結婚する予定です」(44歳女性/フードビジネス/専門サービス関連)
■「3年以内」
・「40代までにしたい」(35歳女性/医療用機器・医療関連/事務・企画・経営関連)
・「これくらいの時間を与えてほしい。いますぐには無理がある」(37歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「パートナーはいるのですが経済的に厳しいので、軌道に乗る期間でこれくらいかなぁ? と思いまして」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「いまの仕事のことも含め、準備期間が必要」(49歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
■「半年以内」
・「落ち着きそうな時期だから」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「自分もそろそろ35歳を過ぎようとしているので、早く結婚したいと思っています」(34歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「オリンピックを一緒に見たい」(48歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
■「5年以内」
・「焦らずに、自然に機が熟すのを待ちたい期間です」(43歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「現在の年齢が50歳代なので、老後のことを考えて5年以内にしたいです」(50歳男性/不動産/その他・専業主婦等)
・「同棲して20年になる彼氏もいるので、ここまで長いと焦る気持ちもなくなりました。結婚は時期を見計らって、と思います」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)
■「10年以内」
・「歳とってからしたい」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
■総評
調査の結果、昭和生まれで平成に結婚せず新年号を迎える、いわゆる「平成JUMP」の人たちの中で結婚願望がある人は52.0%と、半数以上が結婚願望があることがわかった。
結婚願望がある人に結婚をいつ頃したいかを聞いたところ、最多は「期間は気にしていない」で、約3分の1となる34.5%の票を集めた。以下、2位「いますぐにでも」(32.2%)、3位「1年以内」(14.2%)、4位「3年以内」(12.6%)、5位「半年以内」(3.1%)と続いた。少数意見ではあるものの、「5年以内」(2.7%)や「10年以内」(0.8 %)の、長期的な視野に立った意見も見られた。
それぞれの時期を選んだ理由については、「期間は気にしていない」人では、ポイントはあくまでも良き出会いであって、期間を区切ることには意味を感じていないとする意見が多かった。結婚に焦ることで失敗してしまうことへの不安を綴るコメントも見られた。
反対に、「いますぐにでも」を選んだ理由については、「相手さえいれば、いますぐにでも」、「適齢期を過ぎている」、「結婚して、子どもがたくさん欲しい」、「周囲が結婚してるので」などの声が目立った。女性では一部に、結婚して子どもをもうけることへの物理的な事情を意識している様子も伺える。
その他の期間に関しては、それぞれ個人的な感覚の中で「相手との相性」を計ったり、「経済的な裏付け」を整えたり、「仕事との兼ね合い」などを勘案したりして、適切な時間を探っている。自分の年齢を考え、「何歳までにはしたい」という人も多いようだ。
ネーミングのセンスや妥当性を含め、何かと物議を醸している「平成JUMP」という言葉。是非はともかく、非婚化が進む現代においては、その意味するところは思いのほか重い。「平成JUMP」自体の認知度は高くはないものの、「平成JUMP」世代の結婚願望は意外にシリアスで、真摯なものであるようだ。
調査時期: 2018年12月23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 502人(昭和生まれの未婚男女)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません