2018年7月より6カ月連続で公開中のアニメ作品『K』シリーズの新作となる劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』。その第6作目にして最終章となるEpisode 6『Circle Vision ~Nameless Song~』の舞台挨拶付き上映会が12月1日、東京・シネマサンシャイン池袋にて開催され、伊佐那社(シロ)役の浪川大輔、夜刀神狗朗(クロ)役の小野大輔が出演した

  • 『K SEVEN STORIES』舞台挨拶。左から小野大輔、浪川大輔

上映後の舞台挨拶で、浪川、小野の2名が登場すると客席からは大きな歓声と拍手が贈られた。まず、お互いのキャラクターについての話となり、小野は「シロが自然体でありつつ『王』の素質を感じるような相反するところ」を魅力として挙げ、浪川は「クロのブレないところや、そばにいてくれる絶妙な距離感が気持ちが良い」と語った。

また、印象的なシーンはという問いには、とあるシーンでの登場人物たちがひしめき合う日常空間と、その違和感について挙げるふたり。そして、『K SEVEN STORIES』の舞台挨拶では恒例となった、観客を巻き込んだコールのコーナーへ。今回のテーマは、シロとクロと一緒に朝食の食卓を囲むシーン。全員で「いただきます!」と大声でコールを挙げた。

最後にそれぞれからファンへのメッセージが贈られた。「一言でいうと、『K』に関わっていて、僕はずっと幸せでした。そして、ずっといまも幸せです。TVシリーズが終わって、『ああ、これでもうクロとして、シロに仕えることもなくなるのかな』と思っていたら、今回の劇場版6作品と『ザ・アイドルK』がありました。僕らにとっての幸せっていうのは、やっぱり役でいられることだと思います。まさかここまで、ずっとクロでいられるとは思わなかったですし、僕の主が浪川さん・シロで本当によかったと思っています。この劇中では、すごく前向きなメッセージが込められていたと思うんです。この先『K』の世界がもっともっと続いていくように、みなさんが忘れなければ、『K』はずっとそこに、僕らのそばにあると思っています。これからもずっと僕はクロとして、シロに仕えていきたいと思います」(小野)。

「これで完結、という風には思いたくないな、というのが正直なところです。前回の劇場版で、僕の出番は1分くらいでした(笑)。それでも劇場版が成り立つっていうことが本当に『K』の強さだなと思います。なによりも、みなさんがこうやって応援をしてくれること、大切な時間を割いてくれるということが、本当に僕たちはうれしくて、それでがんばれるというところもあります。小野くんを筆頭に、ほかの役者さんや、スタッフのみなさんに僕は支えられています。とても大切で思い入れのある作品ですので、新たな展開があるように僕は祈っています。ぜひこれからも『K』という作品をずっとみなさんの心に、とどめていただけたらと思います」(浪川)。

劇場版は今回が最終章となるが、舞台『K -RETURN OF KINGS-』新作公演が2019年3月に上演される。『K』の物語は、まだまだ終わらない。

(C)GoRA・GoHands/k-7project