大みそかに放送される『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 12月31日19:15~23:45)のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、アイドルグループの嵐が登場した。

  • 左から松本潤、二宮和也、櫻井翔、相葉雅紀、大野智

今回の紅白では、「福島の飯館村で現地の人たちと触れ合ってきた」と明かす大野智。2011年の東日本大震災による原発事故で避難区域に指定されていたが、2017年に避難指示が解除された同所について、松本潤は「皆さんが、村に戻り始めている姿を取材させていただいて。今、村でどう過ごしているのか色々お話を伺って、皆さんのメッセージとともに自分たちの曲に入らせてもらう」と演出に触れた。

さらに、"平成最後の紅白"として平成を振り返った松本は「いろんな災害があった平成という時代の中、今なお頑張ってらっしゃる方たちもたくさんいらっしゃると思う。皆さんの今の気持ちを少しでも自分たちを通して知ってもらったらなと思って、曲もNHKさんに選んでいただいて。未来に向ける力になるパフォーマンスになればいいなと思います」と、今回のパフォーマンスへの思いを表した。

二宮和也は、平成30年で10回目の出場となったことについて「平成の3分の1携わっていますけど、もっと長い時間携わってる先輩たちもいますし、その中で大トリを務めさせていただく」と重みをかみしめる。「濃さで勝負していくしかないので、ちゃんと伝わればいいなと思いますし、歌合戦なので、白組が勝って、翔ちゃんに優勝旗を持って、平成最後を締めくくってもらいたい」と希望した。

大野は、「僕らはほぼ平成で育っているので、一生忘れないだろうなと思います。その中で歌わせていただいて、何かを届けられたら」と真摯に語りつつ、「やっぱり勝ちたいですね。で、優勝旗を、受け取ろうかな? どうしようかな? というところです」と、毎年狙っている優勝旗への野望も覗かせる。

また相葉雅紀は「僕もほとんど平成の記憶しかないくらいなので、自分の全ては平成だなと思ってます」と語り、「災害にあったのは飯舘村だけじゃないけど、直前にあった飯舘村の人たちの思いも感じながら歌わせてもらいたい」と希望。櫻井は「飯館村で会ったうどん屋のおかみさんが、『明日の積み重ねにしか未来はない』とおっしゃってて」と振り返り、「我々の曲が決まった後だったんですけど、披露する楽曲も1つは『明日』がキーワードにもなっているので、大変な思いをされてるでしょうけど、皆様の明日に向かう、エールを送るようなパフォーマンスになれば」と大トリへ向けて意気込んだ。