iPhoneを手放すときには、いろいろ準備が必要です。新しいiPhoneに買い替えるのであれば、バックアップを作成するとアプリのデータごと移行できますが、Androidなど他のプラットフォームの場合悩ましい事態が起こります。それは、Apple IDをどうするか、iCloudストレージなど有料サブスクリプションサービスをどうするかという問題でもあります。
Apple IDを作成すると、Appleが運営するオンラインストレージサービス「iCloudストレージ」をもれなく5ギガバイト(GB)割り当てられますが、希望すれば増量できます。2018年12月現在、50GBが130円/月、200GBが400円/月、2,000GB(2テラバイト)が1,300円/月に設定されています。
この月額費は、Apple IDに支払先登録されているクレジットカード/デビットカード、キャリア決済(携帯電話料金とまとめて支払う)、あるいはiTunes/App Storeカードを利用して支払います。iCloudにサインインした端末でサービスを利用できるしくみで、iPhone以外にもiCloudをサポートしたスマートフォン/パソコンであれば利用できます。iPhone専用サービスではないのです。
ということは、iPhoneを手放しても増量したiCloudストレージはそのままということになります。iPhoneで利用しなくなったとしても、特定のiPhoneでサインアウトしたにすぎず、データもそのまま残されます。iPhone以外のスマートフォン/パソコンでも利用できる(データを共有できる)サービスなのですから、そうでなくては困ります。
毎月の支払いも、iCloudストレージの容量を初期値の5GBに減らす手続き(ダウングレード)をしないかぎり、そのまま継続されます。支払先登録したカードが有効な間は、毎月一定額が引き落とし続けられてしまいます。iPhoneを手放すときには、必ずiCloudストレージの容量を確認し、必要がなければダウングレード処理を行いましょう。これを忘れると、増量分の料金が毎月請求されますよ。