濃厚! 「魚バカ一代」のあんこう鍋で温まる

今年の冬は暖冬かと思いきや、急激に寒くなり、本格的に鍋ものが恋しい季節になってきた。どうせなら、巷で評判の美味しい鍋をいただきたい。今回は、サラリーマンの聖地・新橋の「魚バカ一代新橋本店」で「あんこう鍋」をいただいてきた。

どうですかこの鍋! 見ているだけで温まるはず

店名に偽りなく、美味な魚を大盤振る舞い

新橋駅烏森口を出て徒歩4分の路地裏にある「魚バカ一代新橋本店」は、魚と日本酒が美味しい居酒屋。お店の売りは毎日の仕入れによって変わる新鮮で種類豊富な「刺身盛り合わせ」。お話を伺った店長の近藤健介さんによると、お客さんになるべくたくさんの種類を食べてほしいということで、例えば4人で来店して4点盛りを頼んだ場合、4切れずつ4種類にして提供しているが、2名で4点盛りを頼んだときには、魚に売り切れがない限り、同じ値段で2切れずつ8点盛りにして提供しているのだとか。

「魚バカ一代4点盛り」(税別1,899円: 約2人前)を8点盛りにして提供してくれることも

本鮪にわさびをたっぷりつけて。醤油は濃い口醤油と宮崎産の甘口醤油が用意されている

まさに、"魚バカ"の名に相応しい、「今日はこの魚を食べてほしい!」という心意気を感じさせるお店だ。また、「早いもの勝ち」で、「カツオの腹んトコ」「山盛りあら煮」等、その日によって用意されている希少な部位を使った料理が楽しめるのも人気だという。

階段を上るとロフト席が広がっていた

リピーター続出の「あんこう鍋」を賞味

さて、今日のお目当ての「あんこう鍋」。以前、有名雑誌に大きく取り上げられたことで、かなり反響が大きく、来客数も増えたそうだが、一度食べてからリピーターになるお客さんが続出しているらしい。今年も、秋口から「あんこう鍋」についての問い合わせが殺到しており、10月20日から提供をスタートしたという。待ちきれないほど食べたいなんて、どんな味なんだろう? 期待が高まる!

ボリュームたっぷりの「あんこう鍋」(1人前税別2,389円/写真は2人前)

では、早速あんこう鍋をいただきます! 「魚バカ一代」のあんこう鍋は、西京味噌や白味噌ベースで作った味噌味。まず、スープをひと口飲んでみると、スープ自体は意外とあっさり目。店長さんに勧められるままに、あん肝をすりつぶして作った団子を少しずつスープに溶かしてから再びスープを飲んでみると、あん肝の旨味が広がってみるみる濃厚に! しかも、味噌とも相まって甘みが強くコクがある。その中から取り出したあん肝のスライスがまた、濃厚な味。

あん肝団子を少しずつ溶かすとスープが濃厚に

スライスしたあん肝は奪い合いになりそうな美味しさ

大きく切られたあんこうの身がまた格別に旨い。引き締まった身は淡白で臭みがなく、あん肝と味噌の濃厚な味わいと良いバランスが取れているので、身を頬張り、スープを飲み、あん肝を食べることで完成されている絶品鍋っていう感じだ。

あんこうの身は食べ応えあり

そうそう、たっぷり入った野菜も旨味を引き立てているし、これでシメに雑炊なんて作ったら最高なのでは……と思っていたら、店長さん自らが作ってくれた! 旨味がたっぷり入ったスープにごはんと卵を加えて作った雑炊は、煮詰めたことでさらに旨味が凝縮されており美味い! これは相当体が温まるなあ。寒い日にはピッタリだ。

シメの雑炊作りは店長の近藤健介さんにおまかせすれば間違いない!

雑炊が食べたくてあんこう鍋を注文するお客さんもいるのだとか

満腹なはずなのに食べられちゃうから不思議だ

魚介の一品メニューも見逃せない

鍋の他にも、「一代流イカの味噌わた焼き」(税別799円)や「メヒカリからあげ」(税別689円)等のメニューも、ぜひ日本酒を飲みながら食べてみてほしい。また、魚に限らず一般的な居酒屋メニューも豊富なので、万が一魚が苦手な人がいても、ご心配なく。でも、この店で魚を食べたら、魚好きになる可能性があるかも?

「一代流イカの味噌わた焼き」はわたと味噌とバタ―を合わせたタレが濃厚なのにしつこくない

「メヒカリのからあげ」は薄い衣でカリッと揚がっていてスナック的でおつまみに最高

あんこう鍋の提供は、2019年2月中旬ごろまで。「魚バカ一代田町店」でも同様にあんこう鍋を提供している。それにしても、改めて考えてみると、あんこう鍋が単品で1人前税別2,389円ってかなりリーズナブルだ。コースなら、刺身盛りなどがついてさらにお得。しかも味も絶品となったら、連日予約が入る大人気なのも納得だ。会社帰りの晩酌に、忘年会・新年会に、ぜひ足を運んでみてほしい。