大好きな美術館。でも赤ちゃんと美術館。これは難しいだろうな……。
産後、美術館へ行きたいなあと思ったとき、学生の頃美術館でアルバイトをしたことを思い出し、赤ちゃんをあまり見かけたことがなかったことや、あの静けさの中、泣き叫ぶ姿を想像するだけで心が折れそうになる……。
ということで、出産後も美術館へ行きたい!という希望は潔く断念していたのでした。
思いがけず美術館デビューしたのは息子を出産後、初めての一時帰国のとき(生後4ヵ月頃)。
日本滞在中、至急診てくれる夫の友人の働く歯医者さんへ。帰りにふと、ここはかつてのバイト先の近く、懐かしいなあ、と治療中息子を見てもらうために一緒に来てくれていた夫に話すと、美術館のある敷地には大きな公園もあることだし、お散歩がてら行ってみよう!と急遽立ち寄ってみることに。
どんな様子かな?とちょっと美術館を覗きに行くと、スタッフの方がさっと寄ってきてくれて、赤ちゃんのオムツを替えられるトイレが必要でしたらご案内しますので声かけてくださいね!と。
まさかそんなことを言ってもらえるとは思わず、嬉しくて嬉しくて、これはもしかして鑑賞してもいいのかもしれない、とそのままチケットを購入し開催中の展示へ。