女優の山本美月が25日、都内で行われたフジテレビ開局60周年特別企画のスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(来年1月6日21:00~23:54)の制作発表に登場した。
ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した不朽の名作『レ・ミゼラブル』を、平成30年間の日本を舞台に置き換えた大河エンタテイメントとして制作される同ドラマ。山本は、ディーン・フジオカ演じる馬場純と淡い恋心を抱く、シングルマザーの不破唯役を演じる。
今年4月期に放送された同局系ドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』では、結婚式でディーンと離れ離れになってしまう間柄を演じた山本は「(今作でも)また結ばれないという…(苦笑)。いつの日か幸せな関係性になれたらいいなと思ってます」と願望。具体的に「次は妹とかでご一緒できたら…」と、具体的な役柄の共演リクエストをしていた。
そんな山本は、劇中でセーラー服を着るシーンがあったそうだが、「すごく寒かったです」と回想。ディーンは「すごく似合ってた」と絶賛したが、山本は「(セリフで)『ババア』って言われるんですよ。ちょっと悲しかったです…」と振り返っていた。
平成の日本に置き換えた今作の第1幕の舞台は、平成3(1991)年から平成7(95)年の神戸。17歳の少年・馬場純が正当防衛の末、母・結子をだまして全財産を巻き上げた男・斎藤太を殺める。少年刑務所に入れられてしまうが、ある日、弟が危篤であることを聞かされて思わず脱走。しかし、弟はすでに死亡しており、身分を隠して暮らし始める。もう1人の主人公は、斎藤の1人息子・斎藤涼介。父親が殺された理由が投資詐欺を働いたせいだと世間に知られ、被害者遺族のはずがまるで加害者家族のような報道被害にあってしまう。そんな中、平成7年に起きた阪神・淡路大震災が、2人の少年の運命を大きく変えることになる。
そして、第2幕は平成16(04)年の東京、第3幕は平成30(18年)の福島が舞台。世間から身を隠しながら生きる純と、純を追いかけ続ける涼介、そしてついに2人が対峙(たいじ)することに…。