西武鉄道の新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」の試運転が始まり、12月24日は池袋線池袋駅まで往復した。2019年3月の運行開始を予定しており、池袋線・西武秩父線の特急「ちちぶ」「むさし」に使用される。

  • 西武鉄道の新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」。試運転で池袋方面へ

新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」は8両編成。球面形状となった車体前面、景色に溶け込むシルバー調のボディ、沿線の景色を大パノラマで楽しめる大型窓が特徴で、車内もリビングのような居心地の良さを追求している。建築家・妹島和世氏のデザインと、製造を手がけた日立製作所の技術力により、「これまでの特急車両の常識を覆すような、次世代のフラッグシップトレイン」に仕上がったという。

第1編成は10月末に搬入され、営業運転開始まで各種試験などが行われる。車両基地内での試運転を経て、12月23日から営業路線での試運転を開始したことも報じられた。12月23日の試運転では池袋線所沢~飯能間を往復したとのこと。翌24日も日中時間帯に試運転を行い、所沢駅から東側の区間も走行。都内に乗り入れ、池袋線池袋駅まで2往復した。この日は快晴となり、駅や沿線などで新型車両を待つ鉄道ファンらの姿も見られた。

  • 車体前面を球面形状とし、前面ガラスには3次元の曲面ガラスを採用した。大型の客室窓も特徴

試運転を行った第1編成も含め、今年度は2編成16両を製造。2019年度は5編成40両を製造する。2018~2019年度にかけて新型特急車両を順次導入し、池袋線・西武秩父線の現行の特急車両10000系「ニューレッドアロー」を置き換える計画となっている。