西武鉄道は23日、「スマイルトレイン 10th × ぐでたま 5th 記念キャンペーン ~レールの上にも10年、白身の上にも5年~」の最終回となるイベント「ぐでたまスマイルトレインさよならイベント電車」を開催した。「ぐでたまスマイルトレイン」のイベント電車が池袋線を走行し、途中駅から「ぐでたま」「しゃきぴよ」も乗車した。
「ぐでたまスマイルトレイン」は西武鉄道の30000系「スマイルトレイン」1編成(8両編成)を使用し、「ぐでたま」とコラボした特別車両。車体に黄色のラッピングを施し、西武鉄道沿線をイメージした「ぐでたま」の描き下ろしイラストなどで彩った。車体前面は「ぐでたま」(38805)・「ぎゅでちゃま」(38105)をイメージした2種類のデザインを採用し、車内も「ぐでたま」特別仕様としている。記念キャンペーン開催に合わせ、今年3月から池袋線を中心に運行開始し、8~11月頃に新宿線・拝島線でも運行された。
記念キャンペーンの最終回となる「ぐでたまスマイルトレインさよならイベント電車」は計3回の運行。11~12月にウェブ申込みが行われ、抽選で各回170名前後、3回合計で約500名が当選したという。イベント当日、1回目の運行では、「ぐでたまスマイルトレイン」が9時30分頃、池袋駅1・2番ホームに入線。種別・行先は「臨時」と表示された。参加者らは1番線ホームから乗車し、9時43分に池袋駅を発車した。
今回のイベント電車の乗車時間は各回約60分。「ぐでたまスマイルトレイン」は池袋線を西へ進み、練馬駅からの複々線区間では外側の線路を走行した。石神井公園駅では、ホーム上で「ぐでたま」と「しゃきぴよ」(「ぐでたま」の“おたまだち”)がイベント電車を出迎え。7号車から「ぐでたま」、1号車から「しゃきぴよ」が車内へ乗り込んだ。
石神井公園駅を発車した後、「ぐでたま」は7号車から1号車へ、「しゃきぴよ」は1号車から7号車へそれぞれ移動。参加者は「ぐでたま」「しゃきぴよ」とタッチ、またはハグするなどして交流を深めていた。途中、「ぐでたま」「しゃきぴよ」が遭遇する場面もあり、一瞬険悪な雰囲気となるも徐々に距離を縮め、最終的にじゃれ合い、両者仲良く撮影に応じた。
その後も「ぐでたま」が調子に乗り、参加者にお尻をすり付けてしまうなど、短い時間ながら愛嬌あるところを見せていた。
イベント電車は清瀬駅で折り返し、池袋駅へ。事前に具体的な運行ルートは明かされていなかったが、清瀬駅周辺をはじめ、沿線や駅ホームに多くの鉄道ファンらが集まっている様子だった。石神井公園駅で再び停車し、「ぐでたま」は1号車、「しゃきぴよ」は7号車から下車。たまたまホームに居合わせた駅利用者の呼びかけにも反応しつつ、車内の参加者らへ手を振り、石神井公園駅を発車するイベント電車を見送った。
東長崎駅で特急列車の通過待ちのため停車する際、反対側のホームに停車していた「西武 旅するレストラン 52席の至福」のスタッフが「ぐでたまスマイルトレイン」へ手を振る場面もあった。イベント電車は10時45分頃、池袋駅7番ホームに到着。1回目のイベントは無事終了し、午後に2回目・3回目の運行も行われた。参加者特典としてイベント限定、オリジナルのトートバッグ・マフラータオル・クリアファイルがプレゼントされたという。
「ぐでたまスマイルトレイン」は今回のイベント終了後、12月27日まで運行される予定となっている。なお、記念キャンペーンの終了にともない、「ぐでたま」とコラボした玉川上水駅のフォトスポットは12月25日、同駅の待合室ラッピングと「ぐで玉川上水」駅名標は12月26日をもって終了。所沢駅の待合室ラッピングも12月27日までとなる。