インターネットを利用していると、特定のサイトやサービスに突如としてアクセスできなくなることがある。アクセスできないのは自分だけなのか、それともサーバごとダウンしているのか、判断に迷うこともしばしばだが、こうした時に役に立つのが、別経路からアクセスすることで、サーバの死活状況をチェックしてくれる外部サービスだ。
この種のサービスとして有名なのは「ダウンディテクター」で、過去24時間の障害発生状況のグラフ表示、SNSの口コミ情報表示など機能の豊富さではピカイチだが、対象となるのはメジャーなECサイトや銀行サイト、SNSなどが中心で、任意のサイトをチェックすることはできない。
今回は、任意のURLを入力することで、サーバが正常に稼働しているか、それともダウンしているかをチェックできる、5つのオンラインツールを紹介する。それぞれ特性が少しずつ異なるのでケースバイケースで使い分けたり、あるいは表示内容が正しいかをクロスチェックする用途で使ってみてほしい。
「Down For Everyone Or Just Me」
「Down For Everyone Or Just Me」は、ドメイン名を入力することで、サーバが稼働しているかをチェックしてくれるツール。単に「up」もしくは「down」の二択でしか表示されないが、それゆえシンプルで分かりやすい。結果画面にはホスティング元の検索機能やマルウェアチェック機能があるが、多くは外部の有料プランへの誘導となるため、実質的にup/downのみの判定ツールと考えたほうがよい。
「Is it up?」
「Is it up?」は、ドメイン名を入力することで、サーバの応答速度(ms)、HTTPステータスコード、IPアドレスを表示してくれる。チェック結果をハッシュタグつきでツイートする機能も備える。約10年の歴史を持つ老舗サイトだが、現在はドメイン名の記入欄しかないシンプルなデザインに改められており、運営者名(個人)も非表示となっている。
「httpstatus.io」
「httpstatus.io」は、URLを入力することで、サーバから返ってくるHTTPステータスコードを表示するツール。仕組みはシンプルだが、複数のURLを一括で検索でき、その結果をCSVでダウンロードすることも可能。また任意のUserAgentを選択できるほか、Basic認証が必要なサイトにも対応できるのは、今回紹介している中ではこのツールのみ。リダイレクトの経路調査にも対応する。
「HTTPステータスコードチェッカー」
「HTTPステータスコードチェッカー」は、URLを入力することで、サーバから返ってくるHTTPステータスコードを表示するツール。前出の「httpstatus.io」と同様、複数URLを一括検索できることが売り。国産サイトで、各ステータスコードの意味も表示してくれるため、初心者でも分かりやすい。リダイレクトの経路調査にも対応する。
「サーバ状態確認」
「サーバ状態確認」は、naLabo.netのコンテンツの一つで、URLを入力することでpingによる応答速度のほか、HTTPステータスコード、nslookupおよびdigによるドメイン名とIPアドレスの詳細情報などを表示できる。今回紹介する中では唯一、対象URLのHTTPソースコードを取得する機能を備えており、直接アクセスしなくてもウェブサイトの概要を把握できる。