青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道は2019年3月16日にダイヤ改正を実施する。両社とも東北新幹線との接続改善や通勤通学時間帯の利便性向上を目的に一部列車の時刻が見直される。

  • 青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道も来年3月にダイヤ改正を実施

盛岡~八戸間で運転される直通列車のうち、朝の下り普通列車4521M(盛岡駅6時44分発・八戸駅8時35分着)はダイヤ改正後、盛岡駅6時42分発・八戸駅8時29分着に変更。途中、一戸駅7時45分発、二戸駅7時51分発とするなど発車時刻が5分程度繰り上げられ、一戸町から二戸市内の高校へ通学する利用者の利便性向上が図られる。

夜の上り普通列車4540M(八戸駅19時1分発・盛岡駅20時48分着)は時刻を繰り下げ、八戸駅19時18分発に変更。これにより、八戸駅に19時すぎに到着する東北新幹線の上り「はやぶさ40号」、下り「はやぶさ31号」からの接続が可能となる。三戸~八戸間では16時台に下り列車を設定。沿線の学校の利用需要に合わせるとともに、八戸駅で東北新幹線との接続も図られる。

JR花輪線の列車削減にともなう代替列車は上下各1本

朝の上り普通列車4516M(金田一温泉駅6時28分発・盛岡駅7時45分発)は時刻を17分繰り上げ、盛岡駅7時28分着に変更。盛岡駅で東北新幹線の上り「はやぶさ・こまち6号」と接続可能となり、岩手県の県北地域から首都圏への到達時間が現在より45分短縮される。4516Mの時刻繰上げにより、JR花輪線から盛岡駅へ直通する上り普通列車1922Dより早い時間帯の運転となるため、前後の列車も含めた朝の通勤・通学時間帯の混雑緩和が見込まれる。

JR花輪線はダイヤ改正に合わせて輸送体系を見直し、盛岡~鹿角花輪間で上下各1本の運転を取りやめる予定。花輪線の列車削減にともない、IGRいわて銀河鉄道では同社車両の運用を見直し、運転取りやめとなる花輪線直通列車の代替として、盛岡駅を9時31分に発車する好摩行の下り列車1本、いわて沼宮内駅を始発駅とし、盛岡駅に18時26分に到着する上り列車1本を設定。滝沢駅近郊にある大学への利用者の利便性を確保する。

  • IGRいわて銀河鉄道は朝夕ラッシュ時間帯の時刻変更などにより、通勤通学利用者の利便性向上を図る

IGRいわて銀河鉄道のダイヤ改正ではその他、18時台に盛岡発いわて沼宮内行で運転される下り普通列車の時刻を9分繰り上げ、先行列車との間隔を短縮してラッシュ時間帯の利便性向上を図る。朝ラッシュ時間帯の一部列車の時刻を見直し、夕方ラッシュ時間帯の一部列車で盛岡駅での着番線を変更するなど、ラッシュ時間帯におけるホーム上の安全性の向上にも努めるという。

快速「しもきた」乙供駅・上北町駅・下田駅の停車増える

青い森鉄道の八戸~青森間では、八戸駅発着で野辺地駅からJR大湊線へ直通する快速「しもきた」の停車駅を見直し、乙供駅・上北町駅・下田駅での乗車機会を増やす。乙供駅では下り2本・上り1本、上北町駅では上り1本、下田駅では上り2本の列車が新たに停車するという。

青森発八戸行の一部列車において運転時刻を繰り上げ、八戸駅で東北新幹線へ余裕を持って乗り継げるようにするほか、青森地区では17時台の浅虫温泉発青森行の時刻を繰り上げ、青森駅でJR奥羽本線弘前行の列車と接続可能とする。青森地区で19時台に運転される下り列車の時刻も見直し、通勤通学時間帯の利便性向上を図る。