俳優の井浦新が主演するカンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』(来年1月15日21:00~23:18)。この放送前に、U-NEXTで配信されるプロローグドラマに出演する、俳優の佐野岳と女優の三倉佳奈が、コメントを寄せた。
『BRIDGE』は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、線路ごと崩壊するなど被害の大きかったJR六甲道駅をわずか74日で復旧させた男たちの実話に基づいた物語。佐野が出演する『ひと目、あなたに。』は、葵わかなの主演で1月1日から、三倉が出演する『ひと口、あなたに。』は、佐藤隆太の主演で同8日から配信される。
ヒロイン・服部瞳(葵)の幼なじみ・佐伯有役を演じる佐野は、脚本を読んで「当時の人の様子や出来事はテレビのニュースや新聞、資料などで知ることはできますが、このドラマはそれらでは映しきれないものを大切に切り取り、そして伝えられる作品だと感じました」と感想。実際に演じて、「やはり普通のラブストーリーではないので、被災者の目線で恋をするというところが難しかったです。地上波本編では、2人のやり取りの中で復興が進みキラキラし出した街を見ながら、『まだキラキラして欲しくない人もおると思う』というセリフがあって、普段の恋愛観からのものの見方だと難しいシーンが多かったと思います」と振り返る。
そして、葵について、「役に真摯(しんし)に取り組む姿勢がとても魅力的でした。スタッフの方とコミュニケーションをとって、監督にも積極的に提案したりと、自分の芝居にとても責任を持って臨まれてる方だと思いました。各シーンでお互いの意見を交換してみたり、読み合わせをしたりと、個人的にもとてもいい緊張感で臨めたのは葵さんのおかげだと思っています」と感謝し、「他の現場でも、また違った役柄同士でご一緒したいです!」と呼びかけた。
一方、磐巻組の作業員・國代寛治(佐藤)の妻・遥役を演じる三倉は「私自身、大阪出身で阪神・淡路大震災を経験しているので、いつか関係する作品に関わりたいと思っていたので声を掛けていただきとても光栄でした。脚本を読ませていただいて、ほっこり胸が温かくなるとても素敵なお話だなと、ぜひ演じさせていただきたいと思いました。私も実生活で子供が2人いて、自信と重なる部分があり、撮影がとても楽しみでした」と、脚本の印象をコメント。
震災当時について、「小学2年生で、被災場所は大阪市内の自宅でした。揺れている時、父と母がとっさに私と茉奈に覆い被さって守ってくれたことを覚えています。食器が割れる程度の被害でしたが子供ながらに大変なことが起こったと感じました」と振り返りながら、初共演となった佐藤について「國代家での撮影の合間に、この2人をどんな夫婦にしたいかお互いアイデアを出し合ったり、方向を探りました。あとはシーン1つ撮る毎にいい距離感の夫婦関係になっていった感覚があります。2人ともカラリとした性格の役柄ですが、深いところですごく想い合ってるなと。家族4人どんどんチームワークが良くなってきたので撮影終了が残念なほどでした!」と惜しんだ。