東京都は12月20日、2018年の「中小企業の賃金・退職金事情」調査結果を発表した。調査時点は2018年7月31日、調査対象は都内中小企業(従業員数10~299人)、有効回答は1,060社。

年間給与支払額は534万1,120円

  • 全常用労働者の平均賃金(出典:東京都Webサイト)

2018年7月の全常用労働者(嘱託・再雇用、臨時工、パートタイマー・アルバイト、病欠者、休職者を除く)の平均賃金は、所定時間内賃金が34万8,306円、所定時間外賃金が3万5,749円となり、合計では38万4,055円(平均年齢41.8歳、平均勤続年数10.7年)。年間給与支払額の平均は534万1,120円だった。

規模別にみると、「100~299人」規模の企業が、所定時間内賃金(35万7,695円)、所定時間外賃金(4万2,895円)、年間給与支払額(568万338円)いずれも最も高かった。

過去1年間(2017年7月~2018年6月)の賞与を支給した企業の平均金額は、2018年夏ボーナスが41万7,237円、2017年冬ボーナスが41万8,697円、その他賞与が7万7,514円で、合計では91万3,448円となった。

退職金制度がある企業は71.3%。モデル退職金(卒業後すぐに入社し、標準的に勤務した場合の退職金水準)をみると、定年時の支給金額は、高校卒が1,126万8,000円、大学卒が1,203万4,000円となった。

最長雇用年齢について「70歳以上」までとしている企業は、再雇用制度では16.7%、勤務延長制度では47.1%だった。