ディップは12月20日、「業務効率の改善について」の調査結果を発表した。調査は7月9日~8月24日、同社運営の求人情報サイト「はたらこねっと」のユーザーを対象にインターネットで行われ、1,146名の有効回答を得た。
はじめに、現在の勤務先の業務に、無駄な業務や作業があるかどうか尋ねたところ、63%が「たまにある」(36%)または「非常にある」(27%)と回答。
どのようなことに無駄を感じたのかを聞くと、「企業の慣習から抜け出せず、非効率的に業務が回っている」(63%)が最多。次いで「自動化できそうな業務なのに手作業している」(41%)、「付き合い、または必要性の感じられない残業」(32%)と続いた。
具体的には、「何をするにも印刷した書類に各部門の担当者及び上司の印鑑が必要。上司が出張等で不在だと印鑑がもらえず作業を進めることが出来ない」「毎週、同じ内容の会議で先に進まず終わる」「情報共有がしっかりされていない為、同じ事柄を何度も確認したり、されたりする。また、同一内容の業務を複数人で行っていた事もありました」といった声が寄せられた。
無駄のない業務をするために工夫していることを教えてもらったところ、自身においては、「日々スケジュールを組んでから仕事をする」(48%)が最も多く、次いで「こまめな休憩を摂る」(23%)、「必要な時はあらかじめ残業時間を決める」(19%)と続いた。
一方、勤務先においては、「一定時間で短い休憩がある」(27%)、「進捗を定期的に共有し、遅れ気味な所はメンバー内でフォロー」(23%)、「効率化を図るためのミーティングが定期的にある」(22%)が上位に並んだ。
無駄な業務をなくすために勤務先に求めることを尋ねたところ、断トツで「情報共有の仕組みをしっかり作ってほしい」(53%)が最多に。次いで「AIや業務ツールの導入」(26%)、「資料・書類の作成には使用目的をきちんと伝えてほしい」(21%)、「必要なことを時間内に話し終えられる会議」(16%)と続いた。