川崎重工業は20日、機関車製造累計5,000両を達成し、同日に兵庫工場で記念式典を行ったと発表した。記念すべき機関車5,000両目は、東海道・山陽本線などで活躍するJR貨物の電気機関車EF210形。三菱電機と共同で製造し、これまで100両以上を納入している。

  • 機関車5,000両製造記念式典の様子

兵庫工場は1906(明治39)年に開設された110年以上の歴史を有する工場。これまでに9万両以上の鉄道車両を製造してきた。機関車の製造は1911(明治44)年に鉄道院に納入した蒸気機関車6700形に始まり、我が国初の電気式ディーゼル機関車であるDD10形や、パナマ運河庁向け曳船用交流電気機関車、北海道内の貨物輸送を中心として活躍しているJR貨物向け電気式ディーゼル機関車DF200形など、国内外の数多くの顧客に納入している。

現在、日本では環境問題やトラックドライバー不足などの社会的課題によってモーダルシフトが加速し、鉄道輸送への期待がますます大きくなっている。川崎重工は今後も高い技術力と信頼性をもとに、環境負荷が少ない輸送手段である鉄道車両を国内外に提供していくとしている。