米Microsoftは12月19日 (現地時間)、Office製品およびサービスに一カ所からアクセスできるアプリ「Office app for Windows 10」(無料)を発表した。現在、Windows 10向けに提供されている「My Office」に代わるOffice管理アプリになる。
My Officeでは、アプリケーションやファイルの利用、OneDriveやモバイル、ヒントやサポートの検索など、Office 365サブスクリプションの全てに一カ所からアクセスでき、効率よく作業を進められる。Microsoftはまた、My Officeと同様に、Office.comもOffice 365を用いた作業の起点になるよう同サイトを昨年にアップデートした。同社によると、現在Office.comから作業をスタートさせるOffice 365のWebユーザーが4割を超えている。
Office app for Windows 10は、そうしたOffice 365の利用体験をOffice 365のサブスクリプションだけではなく、Office製品/サービス全体に広げる。そのためシンプルに「Office」アプリと名付けた。
Office 365のサブスクリプションの他、Office 2019、Office 2016、WebベースのOffice OnlineなどもOffice app for Windows 10の対象になる。一カ所から、Officeアプリにアクセスまたは切り替えられ、最近使ったドキュメント、ピン固定したドキュメント、共有しているドキュメントにアクセスしてすぐに作業を再開できる。Microsoft Searchが統合されていて、アプリ、ピープル、サイトなどをOfficeアプリから検索可能。企業のブランディングや他のビジネスアプリケーションの統合など、エンタープライズ向けのカスタマイズにも対応する。
開発中のソフトウェアやサービスを試せるプログラム「Windows Insiders」のFastリングに、19日から開発版の提供を開始した。数カ月中に正式版をリリースする予定。すでにMy Officeアプリを使用している場合は、自動アップデートを通じてOffice app for Windows 10に置き換えられる。My Officeを使用していない場合は、Microsoft Storeからダウンロード入手できる。2019年夏からは、出荷される新しいWindows 10デバイスにOfficeアプリがプリインストールされる。Windows 10向けのアプリとなっているが、Microsoftウォッチャーとして知られるMary Jo Foley氏によると、OfficeアプリはProgressive Web App (PWA)であり、クロスプラットフォームで利用できるようになる可能性がある。