年末年始は何かと物入りと言うけれど、実際には何にお金がかかっているのでしょうか? 何にいくらお金がかかっているかを知っておくと、年末になって慌てずにすみますね。早速年末年始に向けて準備をしていきましょう。

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    「年末年始は何かと物入り」ってホント?(写真:マイナビニュース)

年末年始、どのくらいお金がかかる?

2017年12月19日に日本生命保険相互会社が発表したニッセイインターネットアンケートによると、年末年始の予算(帰省費用を除く)は「2~6万円未満」が過半数を占め、平均では7万2,000円とのことでした。

また、お年玉をあげるかどうかという質問で、61.2%の人が「あげる」と答えています。気になる金額の平均は、小学生が4,300円、中学生が4,900円、高校生が7,300円という結果になっています。

帰省をする人はさらに帰省費用が上乗せされ、お年玉も人数によって変わってきますね。やはり少しでも出費を抑えたいところです。

忘年会・新年会の乗り切り方

年末年始は、忘年会や新年会、また何年かぶりに同窓会がある人もいるでしょう。全てのイベントに参加すると出費が嵩みます。しかし、会社でのお付き合いでどうしても避けられない会もあるでしょう。そのような場合は、二次会は見送る、二次会に出た時は終電に間に合うように帰宅する、など自分なりのルールをつくるといいでしょう。

プライベートでは幹事を引き受けるのも手です。自分でお店や予算を決めることができ、また飲食店のポータルサイトから予約すると、幹事様無料特典を利用できたり、ポイントが貯まったりする場合があります。

また、会計の時にまとめてクレジットカードで支払えばポイントをゲットできますよ。

何でも早めがベスト

年末年始は実家に帰省したり、旅行に出かけたりする人も多いのではないでしょうか。年末年始は、新幹線のおトクな回数券が利用できなかったり、旅行も費用が割高だったりして、予算オーバーになりがちです。

でも、実家に帰省することが毎年決まっている家庭なら、早めに対処することで交通費を節約することができます。

主な航空会社では、8月下旬から年末年始の飛行機の予約ができます。ANAでは利用日の21日前まで、JALでは利用日の28日前まで予約することができ、少しでも早い方が割引率がおトクです。今年はもう間に合わない! という人も、知っておくと来年にいかせますね。

旅行会社では新幹線とホテルがセットになったおトクなプランを発売している会社があります。ギリギリになって申し込んだために、満員になっていたらショックですよね。旅行すると決めたら、少しでも早く申し込むのがベストです。

お正月の出費は特別費でまとめてOK

これらのまとまった出費以外にも、コマゴマとした出費が嵩むのも年末年始の特徴です。

「今年こそ家計簿をつけよう」と思っていても、三が日を過ぎれば何にお金を使ったのかわからないということがあります。というのも、レシートがない場合が多いからなのです。

初詣に行ってお賽銭を入れた、車をコインパーキングに停めた、お守りを購入した、など後から思い出そうとしても正確な金額がわからないことがありますね。このようなお金は、家計費とは別に「特別費」として準備しておくと便利です。

年末年始のイベントに使うお金にプラスして予算をとっておけば、年始早々家計費から支払わずに済み、使途不明金にイライラせずにすみますよ。

年末年始の特別費を準備する方法

年末年始は毎年やってきます。特別に今年は海外旅行に行く! などのことがない限り、毎年同じくらいの金額を出費しているのではないでしょうか。それぞれの家庭での予算がわかれば、前もって準備していくことが可能です。

今年の年末年始の資金を準備していない人は、ボーナスから確保してしまいましょう。ボーナスの使い方でNGなのは、ズルズルと使ってしまい後で悔やむことです。最初に予算を決めて確保したら、罪悪感を持たずに使うことができますね。

来年の年末年始に向けたお金の準備の仕方は2通りあります。

1つは今年と同じく年末のボーナスで予算を確保する方法。

もう1つは、1年かけて準備をする方法です。例えばアンケートの金額7.2万円を準備するのなら、毎月6,000円ずつ「年末年始用」として目的別貯蓄をするとOK。先取り貯蓄で準備すれば、来年の年末年始は慌てずに済みますよ。

年末年始の出費も、工夫次第で抑えることができます。しっかり予算をたてて楽しい年末年始を過ごしてくださいね。

※画像と本文は関係ありません

著者プロフィール: 安部 智香

女性ファイナンシャルプランナーによるお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター/ファイナンシャルプランナー。安部智香ファイナンシャルプランニングオフィス代表。短大卒業後、証券会社に勤務。在職中は、資産運用を担当。結婚退職後は「もっとお金のこと、家計のこと、資産運用のことを伝えたい」という思いで、個人事務所を立ち上げ、個別相談、執筆業務、セミナー、マネーセミナー講師として活動中。