JR貨物は18日、北陸線敦賀~敦賀港間(敦賀港線)について、列車の運行再開に見合う需要が引き続き見込めないことから、2019年4月1日付で廃止すると発表した。敦賀港線は2016年4月1日から事業休止となっていた。
同社の第一種鉄道事業線区である敦賀港線は、発送量が大幅に減少したため、2009年度に敦賀港駅におけるコンテナ取扱いの形態を列車に代わりトラックでコンテナ輸送を行う「敦賀港オフレールステーション」(現在は「敦賀港新営業所」)に改めた。
その後も輸送需要の拡大に取り組んだものの、列車の運行再開に見合う需要を見込める状況に至らず、2016年4月1日から同区間の事業を休止。その後、事業の廃止を含めた検討および同区間を廃止した場合の再活用について、関係自治体と協議を続けてきた。
今般、列車の運行再開に見合う需要が引き続き見込めず、関係自治体との協議でも敦賀港線の事業廃止について確認が取れたことから、2019年4月1日付で廃止することとし、12月18日に国土交通省に対し、敦賀港線の第一種鉄道事業廃止の届出を行ったとのこと。
なお、敦賀港新営業所におけるコンテナ貨物の取扱いについては、従来通りトラック輸送を行い、引き続き継続する。