俳優の西島秀俊が、来年2夜連続で放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『名探偵・明智小五郎』で、明智小五郎を演じることが18日、明らかになった。
日本が誇る推理作家・江戸川乱歩が生み出した名探偵・明智小五郎。今作は『TRICK』シリーズや『民王』などを手掛けた木村ひさし監督の指揮のもと、伊藤淳史、石田ゆり子、岸井ゆきの、香川照之らが集結し、明智が現代を舞台に明晰な頭脳とアクションをさく裂させながら、サイバー犯罪に挑む。
原作の神出鬼没の「怪人二十面相」を世界的ハッカー集団「ファントム20」に置き換え、ネット犯罪の脅威が忍び寄る現代日本が舞台となる。第1夜は「SHADOW~警察データベース流出!! 犯罪者連続殺人」と題して、警察のデータベース流出から巻き起こる犯罪者連続殺人事件に、第2夜は「VAMPIRE~巨大病院サイバージャック!!」と題して、巨大病院を襲う絶体絶命のサイバージャックに焦点を当てる。
伊藤は明智とタッグを組む警視庁刑事部「サイバー捜査支援室」の小林捜査官を演じる。『MOZU』シリーズでも西島と夫婦役を演じた石田は、明智の妻・文代に。さらに、伊藤演じる小林の妻・真由美を岸井が、明智の能力に一目置く警視庁刑事部長・浪越謙次朗を香川が演じる。
西島は「誕生から90年以上経って、いまだに親しまれる明智小五郎を生み出した乱歩先生にあらためて感謝しています」と述べ、「今回は神出鬼没の怪盗をネット上に隠れる犯罪者に見立て、新たな明智小五郎像が誕生したと思います」と自信を見せる。さらに、「現場では、台本に書いてあることが監督のアイデアで2倍、3倍に膨らみ、予想のつかない面白さが毎シーン起きています。とにかく個性的なキャストがそろっていて、今から皆さんとご一緒するのがとても楽しみです」と話した。
また、テレビ朝日の大川武宏プロデューサーは「テレビ朝日開局60周年の年に誕生する『新・明智小五郎』は、サイバー捜査のプロフェッショナルとして、ネット空間に潜む神出鬼没の犯罪者に挑みます!!」とコメントしている。