来年1月5日(21:00~)に放送されるテレビ朝日系特番『古舘トーキングヒストリー』第3弾に、映画『カメラを止めるな!』に監督役で出演した濱津隆之が、坂本龍馬(渡辺大)を守った長府藩士・三吉慎蔵役で出演することが決定した。
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、番組で新たに掘り起こした事実を含め「歴史上の出来事を実況」する同番組。第3弾となる今回は「幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況」と題し、渡辺が坂本龍馬、橋本マナミがおりょうを演じる本格ドラマで「寺田屋事件」「大政奉還」「近江屋事件」の新事実に迫っていく。
番組では、『カメラを止めるな!』でも話題になったワンカット撮影を行い、寺田屋襲撃事件における決死の約500mにわたる逃走劇を完全再現する。三吉は龍馬の護衛役として龍馬とともに寺田屋に滞在していた際に、伏見奉行所の捕方たちに囲まれた人物。三吉は得意の槍で応戦し、刀で手を斬られ大量出血した龍馬を守りながら決死の逃走し、なんとか薩摩藩邸に逃げ込むことに成功した。
約8分間のワンカット・ノーカット撮影は、よりリアルな映像を求めた古舘の発案によって行われた。古舘は第2弾で、「僕のしゃべりも、役者さんのお芝居もものすごく無駄なくきれいに撮れてしまう部分があった。そこが悪い意味のお芝居になっていたんです。臨場感がうまく出せなかった、という思いがずっと僕の頭にあって、スタッフもそれを感じていたんですね」と反省があったと語る。
撮影では渡辺がいくつものすり傷を作り、古舘もヘトヘトになっていた。古舘は「血だらけでヨレヨレになりながら歩いて、身を隠して、また動き出す演技は本当に大変なんです」と渡辺と濱津を気遣いつつ、「1回取り終わった時に、自分のしゃべりのダメなところがあって内心もう1回やりたい、と思いましたが、言い出せなかったんです。でも、大さんが『もう1回やりたい』と言ってくれて。僕のしゃべり手人生の中で忘れえぬ思い出になりました」と振り返った。
さらに古舘は、「濱津さんのセリフで『龍馬殿を絶対に死なせない』というのがあるんですが、そこで僕は『カメラを止めるな』と言ってほしかったんですが、僕が『カメラを止めるな』と言っちゃいました。ぜひ見ていただきたいところですが、カットされるかもしれません」と笑顔で明かした。
渡辺はワンカット撮影を「大変でした。転んだりしてすり傷とかいっぱい作ってしまって。2回目はないな、と思ったんですが、どうしてももう1回やりたくて。僕も監督も『もう1回やりません?』と。どうせワンカットをやるなら粗が絶対にない方がいいと思ったんです」と話した。
今回が初時代劇になる濱津は「今回のお話をいただいた時にワンカットで撮影を、ということも聞きまして、それでお声をかけていただいたようでしたので"ありがとうございます"という感じでした。ワンカットの撮影は大変でしたが、自分としてはありがたかったです」と語った。さらに「『カメラを止めるな』の関係者のみんなにも今回の出演について話したのですが、『売れたなぁ』と言われました」と笑顔を見せた。