米Appleは12月13日 (現地時間)、米国でカリフォルニア州クパチーノに次ぐ規模となっているテキサス州オースティンの拠点を拡張する計画を発表した。約10億ドルを投じて新キャンパスを設ける。

現在のオースティンの拠点の従業員数は約6,200人。その拠点から1マイル弱の距離にオースティン・キャンパスを設ける。総面積は133エーカーで、その内の50エーカーはオープンスペースとして活用する。エンジニアリング、R&D、オペレーション、金融、セールス、顧客サポートなど多岐にわたる事業部門が入る予定で、新キャンパス開設と共に5,000人の追加雇用を行い、将来的には15,000人まで拡大する計画だ。企業としては、オースティンで最大の雇用者になる。

  • 現在のオースティンオフィス

    現在約6,200人が働くテキサス州オースティンの拠点

Appleは今年1月、今後5年間で米国に300億ドルを投資し、20,000人の雇用を創出する計画を発表した。同社は2018年に米国で約6,000人の雇用を追加し、全ての州に雇用を広げ、米国の従業員数は90,000人に達した。オースティンへの投資も1月に発表した計画の一環だ。他の州でも、今後3年間でシアトル、サンディエゴ、カルバーシティで1,000人以上、ピッツバーグ、ニューヨーク、ボルダー、ボストン、ポートランドで数百人規模を新たに雇用する。

事業拠点の他にも、5年間で米国内のデータセンターに100億ドルの投資を行う。現在ノースカロライナ州、アリゾナ州、ネバダ州のデータセンターを拡張しており、またアイオワ州で新しいデータセンターの建設を進めている。