エン・ジャパンは12月12日、「2018年冬季賞与」に関する調査結果を発表した。調査は10月24日~11月27日、同社運営の情報サイト「人事のミカタ」を利用する人事担当者を対象にインターネットで実施。冬季賞与支給予定の従業員数299名以下の企業451社から回答を得た。
昨年の冬季賞与支給額と比較して、今年の支給予定額に変動があるか聞いたところ、「増額予定」(31%)が「減額予定」(10%)を4年連続で上回った。
冬季賞与を「増額予定」と回答した割合が高い業種は、「商社」(40%)、「流通・小売関連」(36%)、「メーカー」(34%)が上位に。増額率は、「わからない」(30%)を除くと「1~3%未満」(23%)が最多となり、次いで「3%~5%未満」(12%)、「5%~7%未満」(10%)。増額理由としては「業績が好調」(73%)や「社員の意欲向上」(60%)が多かった。
「社員への賞与支給に関して、悩みや課題をお教えください」と尋ねたところ、「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」(46%)や「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」(41%)に回答が集まり、「支給額が多少増えてもモチベーションに何も影響がないが、支給額が減るとやる気を大きく損なうものだから」(流通・小売関連/31~50名)、「評価は人間がするものなので、どうしても主観が入ってしまう。査定結果に納得できず、一喜一憂してしまう社員が多い」(IT・情報処理・インターネット関連/51~99名)といった声が寄せられた。
最後に、「昨年と比較し、景気の上昇や回復を実感できていますか?」と質問したところ、38%が「感じない」(まったく+どちらかというと)と回答。「感じる」(非常に+どちらかというと)は28%と、景気回復を感じない企業が上回った。