引っ越しを考えるとき、やはり気になるのは「本当に住みやすいのだろうか……?」という点。この度、住宅ローン専門金融機関のアルヒが、膨大なデータをもとに住宅専門家とともに厳選した、1都3県の「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞 2019」を発表した。2018年12月12日、発表会が行われたのでリポートをお届けしたい。
トップ10の街はこちら!
【1位】赤羽
6路線が利用可能な交通便の良さに加え、大型スーパーや「赤羽一番商店街」「赤羽スズラン通り商店街」といった商業施設も充実している。また、総戸数3,373戸からなる大団地「赤羽台団地」の再生事業、駅周辺の再開発計画によりさらに活気がある街になることが期待されている。
【2位】南阿佐ヶ谷
駅近郊に川や公園といった自然が充実しているほか、商店街や商業施設がそろう阿佐ヶ谷エリアも近い。さらに新宿まで11分、大手町まで32分という優れたアクセス面も魅力的とあって上位にランクインした。待機児童が少ない杉並区とあって、若いファミリー層にもオススメ。
【3位】日暮里
日暮里・西日暮里・三河島が再開発エリアに指定されており、今後の街の変化や発展が期待されている地域。谷中銀座という昔ながらのエリア、駅前の近代的な商業エリアという新旧の趣を感じられるのも街の魅力となっている。また、山手線沿線の中では、比較的価格がリーズナブル。
【4位】川口
かつての工業エリアが居住ゾーンとして拡大され、平成30年4月1日には中核市へと移行した川口市は、今後の発展が注目される街。東京駅までJR京浜東北線で23分と都心へのアクセスが良いことに加え、郊外とあって大きな公園もある。今、ファミリー層を中心に高い人気を集めている。
【5位】柏の葉キャンパス
駅周辺は「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の実現を目指した官民一体の街づくりが進んでいる。駅前には大型商業施設があるほか、医療機関も充実。また東大、千葉大のキャンパスがあることから学生が多く、土日だけでなく平日も街に活気があることも人気の理由となっている。
【6位】勝どき
今年度超高層マンション3棟という大規模建設が着手され、東京五輪開催後には選手村が5,000戸を超える住宅へと改修される予定もあることから、今後の発展に注目が集まっている。
【7位】南千住
コスパに優れた人情味あふれる商店街があるほか、大規模な居住エリア、新たな商業施設、高層マンションの増加といった近代的な発展も見込まれている。
【8位】千葉ニュータウン
「住む」「働く」「学ぶ」「憩う」など、各種機能を複合した総合的な都市づくりが進む千葉ニュータウンの中心駅。新築分譲価格は割安感が大きく、ゆとりある面積の物件が多い。
【9位】小岩
南口駅前に約1.5haの南小岩七丁目地区第一種市街地再開発事業が検討されており、今後の発展に期待大。都心に近い割に、新築の分譲価格が抑えられている。
【10位】矢向
南武線で、川崎・新川崎・武蔵小杉・溝の口といったターミナル駅にアクセス可能。沿線にはメーカーの拠点が多く、住エリアとして成長し続けている。
※この「本当に住みやすい街大賞」は、同社における住宅ローン利用者の融資実行件数(2017年8月~2018年7月までの1年間、借り換え除く)を町名単位で集計したうえで、住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性の5つの基準を設定し、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会によって公平に審査されたもの
今、求められる"住みやすい街"とは?
「住みやすい街」と聞くと、つい「住みたい街ランキング」に常連の吉祥寺や武蔵小杉、横浜、中目黒などの人気タウンを連想してしまいがち。しかし、実際に家を購入している人が多いのは、今回のランキングに入賞したような少しばかり"地味"な印象のある街なのだ。入賞した街すべてに共通するのが優れたコスパ、交通の便、人情味(コミュニティ)。これらが、これからの居住地に求められていることと言えるだろう。
地味ながらも実は多彩な魅力に満ち溢れた街々。これから家探しを考えている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。