有村架純主演のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』(毎週火曜22:00~)がついにクランクアップ! 女性教師と男子中学生による禁断の純愛を紡ぎ上げてきた本作。有村と、本作で鮮烈な芸能界デビューを果たした相手役の岡田健史、本作を手掛けた新井順子プロデューサーが今の心境を語った。
原作は漫画雑誌『FEEL YOUNG』(祥伝社)で連載中のかわかみじゅんこによる同名コミック。片田舎の中学校に赴任した女性教師・末永聖(有村)が、婚約者のある身でありながら、10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田)と恋に落ちる。当然ながら、周りから猛反対され、2人は一旦引き離されてしまうが……。
第10話は、島でついに想いが通じ合った聖と晶が東京へ戻ってからの苦難を描く。港へ戻った2人を待ち構えていたのは、怒りをあらわにした聖の母・里美(中嶋朋子)だった。翌日、里美と聖が晶の母・愛子(夏川結衣)のもとを訪れるが、聖はそこで晶に対する想いを正直に告白。晶も聖との将来を見据え、ある決断を下す。
新井:おかげさまでドラマの反響をたくさんいただいてきましたが、無事にアップしました。岡田くんのオールアップ時には、有村架純ちゃんも駆けつけてくれました。
――クランクアップされたご感想から聞かせてください。
有村:まだ実感はないです。毎話ごとに1シーン1シーンを大事に撮ってきたので。ラストを迎えた時、この4カ月間、聖としてもがいたり苦しんだりしてきて良かったなと思いました。すごく幸せでした。
岡田:自分としてはこれがデビュー作で、初めてのお仕事なのに、こんなに大きな役をいただけたことに対してすごく感謝しています。現場では、スタッフのみなさんがやりやすい環境を作ってくださり、いつも優しく接してくれました。
そんな中で、僕は選んでくださった方々への恩返しというか、どういうふうに応えられるかを考えた時、演技で返すしかないと思っていたのですが、スタッフのみなさんからいただいたもの以上のものを返すことができなかったなとも思っています。でも、自分のデビュー作がこのドラマで、演じたのが黒岩晶役で良かったです。すごく贅沢な現場でした。
――岡田さんのデビュー作ということで、最初の頃と比べて、岡田さんはどう変化されましたか?
有村:衣装合わせした時と今とでは全く顔が変わりましたし、会うたびに変わっていったというか、日々変化がありました。お芝居をしながら、そう感じていましたが、ただ、真っ直ぐさは全く変わっていません。
私も岡田くんと一緒にお芝居をやっていて、晶くんからもらうエネルギーと同じ熱量をずっと感じていました。最初は自分が岡田くんをどんどん引っ張って行かなきゃいけないと思っていたけど、途中からそんなことを思う必要がなくなるくらい、背中が大きくなっていって、すごいなと思いながら見ていました。
新井:顔つきが変わりました。突然、“人に見られている人”になりました。「痩せろ」とか「太れ」とか、いろいろと言いましたが、中学生と高校生の芝居は上手く変えられたんじゃないかなと。中学生は、彼の年齢よりも下の役柄だったので、高校生の方がやりやすかったのかな?
岡田:いや、やりにくい、やりやすいは感じなかったです。
新井:インした当初は、芸能界でたくさんやってきた方にはできないリアクションをするなと思っていまして、そこが晶役に上手くハマったのではないかと。監督も「そう来たか!」と言われていたりしたけど、慣れてくると「こういうお芝居をした方がいいんじゃないか」と考えるようになったのかもしれないです。実際、晶が高校生になってからは、一風変わったリアクションが減ってきたなという感じはしました。今後もそういう自然体のお芝居を続けてくれたらいいなとも思っています。
――残すところ、あと1話となりました。最後に向けてのメッセージをお願いします。
有村:観てくださっている方々が、聖と晶を応援してくださるのがうれしくて。SNSにもコメントがたくさん来ています。この世界観に入り込み、聖と晶と同じように、気持ちを揺れ動かしてくれたとしたら、本当にうれしいことだと思いますし、私も幸せです。この2人の行く先はとてももどかしいし苦しいと思うけど、どうか最後まで、一緒に乗り越えていってほしいと思います。
岡田:僕はまだ、他の現場は経験したことがないから説得力がないかもしれないけど、本当にすてきなスタッフのみなさんとご一緒できたと思います。たくさんの人の思いが詰まった作品で、僕にとってはデビュー作ということでものすごく思い入れもあります。また、人を好きになるのはどういうことかと、改めて考えるきっかけになってもらえる作品になっていますので、最後まで観てほしいです。
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