帝国データバンクは12月10日、2018年の「全国メインバンク調査」の結果を発表した。同調査は、2018年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、企業が「メインバンク」と認識する金融機関について抽出し、集計・分析したもの。
「三菱UFJ銀行」が10年連続1位
全国では、「三菱UFJ銀行」が10万824社となり、2009年の調査開始以降10年連続の1位。しかし、全国シェアは前年比0.08ポイント減の6.85%と、9年連続で減少した。2位は「三井住友銀行」の7万9,888社(シェア5.43%、前年比0.03ポイント減)、3位は「みずほ銀行」の6万3,902社(同4.34%、同0.01ポイント減)と続いた。
業態別にみると、「地方銀行」のシェアは前年比0.53ポイント増の39.65%と、10年連続で全国シェア1位を維持。一方、「都市銀行(5行)」のシェアは同0.13ポイント減の19.87%と、9年連続減少し、初めて2割を下回った。
地域別では、9地域中5地域で「地方銀行」がトップシェアとなった。特に九州では前年比0.01ポイント増の70.48%と、全地域で唯一7割台に乗った。
都道府県別では、「東京都」「大阪府」「埼玉県」「愛知県」「兵庫県」の5都府県で都市銀行がシェア1位となったものの、トップシェア平均は20.28%と全国平均の44.56%を大幅に下回った。なお、「大阪府」では、2011年以来7年ぶりに三井住友銀行(シェア17.84%)が地域1位に返り咲いた。