結成12年目のお笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹が“2代目女王”の座についた『女芸人No.1決定戦 THE W』。日本テレビ系で10日生放送された決勝戦の副音声には、今年もダウンタウンの松本人志が登場し、幼なじみの放送作家・高須光聖氏と独特な目線で女たちの戦いを楽しんだ。

松本人志

『M-1グランプリ』や『キングオブコント』では毎年審査員を務める松本。今年の『M-1グランプリ』で、審査員の上沼恵美子をめぐる騒動があったからか、松本は冒頭から「僕はねぇ、本当のこと言うとお笑いのコンテストに関わりたくない。ドラマばっかり見てたい。ドキュメントとかね。昨日(9日)も『THE MANZAI』やってて、『あっ』って言って(チャンネル)変えましたもんね。ちょっと距離置きたいというのがあるんですよ」とボヤきが止まらない。

そんな中、「ステテコさん、アカンかったん?」と確認。松本は昨年準優勝を決めた、ポールダンサー風漫談のピン芸人・牧野ステテコを気に入っており、当時の副音声で「この雑さがいいっすよね」「これ、クソネタやな(笑)。しょうもないクソネタなんやけど…僕はちょっと好きな感じなんですよね」と、けなしながらも中毒のようにハマっていたのだ。

それだけに、牧野が敗退したことを知ると、「今年はステテコさん見れないんですねぇ」と残念そう。第1試合に登場した、あぁ~しらきが「牧野ステテコちゃんと仲がいい」と発言すると即座に反応し、「ステテコと仲ええんやな」「なんか分かるわぁ」と妙に感心していた。

あぁ~しらきは、リズムに乗って主婦がサンバイザーを上げ下げするというシュールなネタで、前回チャンピオンのゆりやんレトリィバァをダブルスコアで撃破。牧野同様、独特な世界観が気に入ったのか、紹介VTRで42歳主婦としてスーパーでネギを買う姿が映し出されると、「『ザ・ノンフィクション』や(笑)」と高須氏とともに爆笑し、ネタ中にちあきなおみの「喝采」が流れると「年齢感じさせるね」と、しみじみ語っていた。

また、松本が注目したのは、芸人のみならず、“ブレイクサポーター”としてMC席から見守っていた俳優の志尊淳にも。このポジションは、ネタが始める前に、手のひらで「W」ポーズを作って「THE W」とカメラ目線で言うのが決まりで、昨年担当した間宮祥太朗に対しては「今の良かった」「さっきのほうが良かったな」「だんだん慣れてきたよね」と、ポーズを見せるたびに細かくチェックして楽しんでいた。

今年も、志尊が“Wポーズ”を見せると、早速「これ、あと何回やらなアカンねやろ」と同情。「カメリハやらされてるよな」と推測し始め、番組終盤になると「もう断っていいんじゃないの?」とまで言うほどだった。

そして、松本のターゲットには、スタジオゲストの滝沢カレンにも。本編では、相変わらずの独特すぎるコメントで爆笑をさらっていたが、滝沢がコメントするたびにどうしてもマイクを握ろうとするしぐさが気になったようで、その都度「マイク触るな!」とツッコミを入れていた。

  • 優勝を決めた阿佐ヶ谷姉妹

『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝戦・結果

●ファーストステージ
ゆりやんレトリィバァ(111票) vs あぁ~しらき(290票)
吉住(192票) vs ニッチェ(209票)
根菜キャバレー(92票) vs 合わせみそ(309票)
横澤夏子(233票) vs 紺野ぶるま(168票)
阿佐ヶ谷姉妹(217票) vs 紅しょうが(184票)

●最終決戦
1位:阿佐ヶ谷姉妹(184票)
2位:横澤夏子(114票)
3位:ニッチェ(37票)
4位:合わせみそ(35票)
5位:あぁ~しらき(31票)