年末年始やお盆、ゴールデンウイークなどは帰省や旅行で家を空ける方も多いでしょう。長期間家を空けると空き巣に入られるリスクも高まるもの。本記事では住まいの防犯対策7点と防犯対策最前線を紹介します。この機会に防犯対策を見直してみてはいかがでしょうか。
空き巣に入られやすい家の特徴とは?
防犯対策をする際、空き巣に入る側の考えを想定して対策することが重要でしょう。空き巣はどういう目線で、入る家を決めるのでしょうか。人に見られたり、捕まったりするリスクがある以上、そのリスクがなるべく低い家を狙う可能性が高いと考えられるので、この考えを逆手にとって対策することで、空き巣に狙われにくい家にすることができるのではないでしょうか。
長時間留守の可能性が高い家
空き巣に「留守だ」と確信を持たれる家は狙われやすいでしょう。留守であることを確認する方法は、インターホンを押してみることが多いようです。そのため防犯には、録画機能付きのインターホンの設置が有効といえるでしょう。
また、大きな荷物を持って出かける様子を見られたり、昼間なのに雨戸やカーテンが閉まっていたりするのも、留守を見極められやすいといえます。大きな荷物はあらかじめ目的地に宅配便で送ったり、戸口で誰もいない家に向かって「行ってきます」と声をかけたりするのもよいでしょう。
さらに、郵便物や新聞を長期間放置したり、洗濯物などを長時間そのままにしておくのも、留守と見極められるポイントなので注意しましょう。
手間をかけずに侵入できる家
手間をかけずに侵入できる家、侵入に時間がかからない家となってしまうポイントはどこにあるのでしょうか? 当たり前ですが、窓などの鍵がかかっていない家は、空き巣に入られやすいといえるでしょう。鍵のかけ忘れに注意するのはもちろんのこと、ゴミ出しなどのちょっとした外出でも、きちんと鍵をかけましょう。
また、侵入の足場になる物があると狙われやすいようです。エアコンの室外機や電柱など、動かせない物がある場合、その付近にある窓などは、特にしっかりと防犯対策をしましょう。
周囲に気付かれずに侵入できる家
周囲から死角になっている窓などは要注意です。周りの目を気にしなくていいので、空き巣が侵入するために十分な時間を与えかねません。死角をつくっている庭の植木などは、可能な限り移動したり、枝を切ったりして対策しましょう。
サンシェードなども使わないときは、きちんと片付けておきましょう。夜間に死角になりやすいところには、動く物を感知して点灯するセンサーなどを取り付けることで、防犯意識の高さを印象づけることができるかもしれません。
また、電車や大型車両が近くを通過など、空き巣が窓ガラスやドアを破壊するときの音をかき消すほどの音が、周囲から出ている場所も注意が必要です。窓ガラスに衝撃が加わるとブザーが鳴るような装置を設置すれば、いざというとき、周囲に気付いてもらいやすいかもしれません。
一人暮らしの防犯対策
行動パターンを把握されないようにする
帰り道や買い物する店、公共料金を支払っているコンビニなどを、ときどき変えてみるのがおすすめです。部屋の明かりもチェックされやすいので、気になる方は遠隔操作できるタイプの照明を利用してみてもよいでしょう。
週に何度か遠隔操作で明かりを付けたり消したりすれば、行動を把握されにくくなるのではないでしょうか。郵便ポストには必ず鍵を付け、郵便物を物色されないようにしましょう。
また、洗濯物なども空き巣にチェックされているポイントです。洗濯物に目隠ししたり、女性なら男性と同居しているかのように、男性物の下着を干したりする方法もあります。
戸締まりはしっかりと
基本的なことですが、戸締まりはしっかりしましょう。窓やドアに補助錠を付けたり、防犯フィルムやピッキング対策グッズを付けるのがおすすめです。ゴミ出しなどの短時間の外出でも、窓やドアは施錠しましょう。
先にも紹介しましたが、ベランダに動きを感知して点灯するライト、窓に衝撃が加わると作動するブザーを付けることをおすすめします。
そして、しっかり防犯していることをアピールしましょう。防犯対策をしていることを示すシールなどを貼っておくと、警戒心を持っている住人であることを知らせることができるかもしれません。
室内が見えないようにする
中の様子が丸見えにならないように、窓にはカーテンを付けるのはもちろん、人が動く影や様子を悟られないようにすることも大切です。外から中の様子が全くわからないような織り方をしているレースのカーテン、ベランダに置き惑い立てかける「よしず」などもおすすめです。
家族世帯の防犯対策
表札に家族のフルネームを載せない
一人暮らしの防犯対策でも触れましたが、表札には名字だけのほうが、家族構成や人数などを把握されないのでおすすめです。家族構成や人数を把握されてしまうと、家族の行動パターンを予測しやすく、留守にしていることがわかってしまう可能性があります。
死角をつくらないようにする
特に一戸建ての場合、どうしても死角が生まれやすくなるので、ベランダや庭の植木で、死角をつくらないようにしましょう。また、動きを感知して点灯する防犯ライトや、足音が大きくなる砂利を敷き詰めるなどもおすすめです。2階のベランダに大きな植物があったり、サンシェードを使ったままにしていると、死角になりやすいので注意が必要です。
侵入経路をつくらない
特にマンションやアパートの1・2階に住む世帯、一戸建ての場合、足場になる物があると侵入経路になってしまいます。不要な物を外に置かない、などの対策をしましょう。先にも述べましたが、エアコンの室外機や電柱などの動かすことができものの場合は、その付近にある窓に補助錠や防犯フィルムを貼るなど対策をとりましょう。自転車なども足場になる可能性があるので、油断しないことが大切です。
家族が在宅中でも戸締まりはしっかりと
家の中に家族がいるからと安心せず、短時間の外出でもしっかり施錠しましょう。また、食事時など、家族が1か所に集まるときは、各部屋の窓の鍵を忘れずに施錠しましょう。
また、鍵の管理にも注意が必要です。鍵を持っている人数が多い分、紛失のリスクが高まります。家族一人ひとりが、鍵の管理に日頃から意識を向けましょう。
最新の防犯グッズ
ここまで、空き巣に狙われやすい家の特徴、一人暮らしや家族世帯のパターンで見る防犯対策をご紹介してきました。また、窓に補助錠や防犯フィルムを貼る、といった工夫も防犯対策には有効なので、覚えておきましょう。
ここからは、さらに進化している防犯グッズを少しご紹介したいと思います。
スマホで開け締めできる鍵
扉の内側に付属の両面テープで取り付け、専用のアプリをスマートフォンにダウンロードすれば、スマートフォンで操作するだけで鍵を開け締めできます。また、アプリを共有すれば、家族で使用することも可能です。さらに、誰が開け締めしたか履歴を残すことができる物もあります。
鍵をかけたか確認できるグッズ
本体に自分の鍵を取り付けるだけで、鍵をかけたか確認できます。鍵をかけると本体の色表示が変わり、外出中に鍵をかけたか一目で確認可能です。
鍵穴をふさぐピッキング防止カバー
付属のサークルキーを使って取り外しを行います。鍵穴をふさぐことができるので、ピッキングを防ぐことができます。
住まいの防犯対策まとめ
さまざまな防犯の工夫やグッズがありますが、それ以外にも、日頃からご近所とのコミュニケーションをとることで、防犯につながることもあるということもお伝えしたいと思います。挨拶などで顔見知りが増えていくと、全く知らない人物は記憶に残りやすく、警戒心を持つことにつながるでしょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。